Amazonで既に用意されている「カタログ」の製品に、
「相乗り」で出品しているせどらーは多いと思います。
Amazonにカタログが用意されている製品は、
簡単に相乗り出品できる反面、ライバルも出品が可能なため、
極端にライバルが増えると、価格競争による赤字の可能性も出てきます。
しかし、自身が商標権を持っているブランドを登録することで、
相乗り出品を排除し、利益を独占することも可能になります。
この記事では、Amazonブランド登録のやり方とメリット・デメリット、
相乗り出品の排除方法について詳しく紹介します。
Amazonブランド登録とは
引用元：https://urinahare.com/brand
Amazonには「ブランド登録」の機能があります。
もし、あなたがAmazonに商標権を持っている製品を出品する場合には、
Amazonにブランド登録することで、ライバルの出品を排除し、
その商品をAmazonで独占的に販売することが可能になります。
Amazonブランド登録で必要なもの
引用元：https://brandservices.amazon.co.jp/
Amazonにブランド登録をする上で必要な物は以下の通りです。
- 国ごとに登録された文字または図形の商標
- ブランド名が印字された商品またはパッケージの画像
それぞれについて説明します。
国ごとに登録された文字または図形の商標
例えば、日本のAmazonにブランドを登録したい場合には、
自身が持っているブランドの文字または図形の商標を、
「特許庁」に商標登録しておく必要があります。
商標登録のパターンには大きく分けて以下の3つあります。
- 文字のみの商標(文字商標)
- 図形と画像を組み合わせた商標(図形商標)
- 画像のみの商標
Amazonにブランド登録する際には、
画像のみの商標ではブランド登録の申請ができないので注意が必要です。
画像を含めた「ロゴ商標」の登録は後でも登録可能なため、
商標権のブランド登録をする場合には、
まず最初に「文字商標」を登録しておくことをおすすめします。
ブランド名が印字された商品またはパッケージの画像
Amazonにブランド登録の申請をする際には、商品やパッケージに、
ブランド名やロゴなどが明確に表示されている画像を最低1枚以上アップする必要があります。
Amazonのブランド登録申請では、
過去にブランド名が表示されている画像が不要な時期もあったようです。
しかし、この記事を執筆している時点では、Amazonのブランド登録を申請する際、
ブランド名が表示されている画像のアップロードは必須ですので注意しましょう。
Amazonブランド登録のやり方
Amazonブランド登録のやり方を説明します。
こちらのページにある「開始」をクリックしてAmazonブランド登録の申請を始めます。
引用元：https://brandservices.amazon.co.jp/
次に表示されたページで、再度「開始する」をクリックします。
引用元：https://brandservices.amazon.co.jp/brandregistry/eligibility
ブランド登録先のリストが表示されますので、
日本(Amazonにブランド登録したい国)をクリックします。
引用元：https://brandservices.amazon.co.jp/brandregistry/eligibility
次のページで、ログイン中のAmazonアカウント、
ブランドの管理画面を紐付けする同意を求められた場合、
内容を読んだ上で同意をクリックします。
Amazonのブランド登録画面になります。
「新しいブランドを登録」をクリックします。
引用元：https://brandregistry.amazon.co.jp/?ref=
「ブランドの登録」をクリックします。
引用元：https://brandregistry.amazon.co.jp/brand/enrollment/
Amazonに登録するブランドの情報を入力して「次へ」をクリックします。
引用元：https://brandregistry.amazon.co.jp/brand/enrollment/
以下の情報を入力、アップロードします。
- Amazonに登録するブランド名
- ブランド登録を申請した機関(通常は日本の特許庁)
- ブランドの登録番号(申請番号は不可)
- 商品やパッケージにブランド名がはっきりと表示されている画像
出品用のアカウント情報を入力します。
上記の入力項目の中で、「最も売れているASIN」の項目には、
今回Amazonにブランド登録するカテゴリー内に既に出品中の商品がある場合、
その商品のASINを入力します。
同じカテゴリーに出品中の商品がない場合には、この項目は空欄でも良いと思われます。
引用元：https://brandregistry.amazon.co.jp/brand/enrollment/
最後に「流通とライセンス情報」を入力後、
「送信」をクリックするとAmazonへのブランド登録申請は完了です。
引用元：https://brandregistry.amazon.co.jp/brand/enrollment/
もし、Amazonのブランド登録で不明な点があった場合、
ブランド登録のトップページにある「問い合わせ」から、
Amazonのブランド登録チームに問い合わせることが可能です。
引用元：https://brandregistry.amazon.co.jp/?ref=
Amazonブランド登録の期間は？
引用元：https://illustimage.com/?id=2960
Amazonブランド登録の審査期間は最大で1週間程度となっています。
ブランド登録申請の可否は、Amazonからメールで送られてきます。
Amazonにブランド登録が完了した場合には、認証コードが通知されます。
Amazonブランド登録のメリットは？
引用元：https://sell.amazon.co.jp/grow/brands
Amazonでブランド登録をした場合、主に以下のメリットがあります。
- Amazonブランドストアの作成
- Amazonブランド分析の利用
- Amazonブランド広告の利用
- JANコード無しでのカタログ作成
- 相乗り出品の排除
上記以外にも、他の記事で紹介している「比較テスト(A/Bテスト)」など、
ブランド登録することで、Amazonの売上アップに役立つ様々な機能が利用可能になります。
Amazonブランド登録のメリット・ブランドストアの作成機能
引用元：https://m.media-amazon.com/images/G/01/AmazonStores/Help/jp/index.html
Amazonにブランド登録することにより、「Amazonストア」の作成が可能になります。
Amazonストアは無料で作成可能です。
Amazonストアを作成すれば、
Amazon内で独自の「ブランドURL」を取得することが可能です。
作成したブランドURLは、自身が運営するSNSなどで商品を紹介したりすることで、
Amazon以外のメディアから自身の商品へアクセスを促すことにも役立ちます。
Amazonブランド登録のメリット・ブランド分析の利用機能
引用元：https://brandregistry.amazon.co.jp/brand/enrollment/
Amazonにブランド登録することにより、「Amazonブランド分析」が利用可能になります。
Amazonブランド分析には以下の機能があります。
- Amazon検索用語レポート
- 人口統計レポート
- 商品比較レポート
- 代替購入レポート
- マーケットバスケットレポート
- リピート購入レポート
- カタログの検索パフォーマンスダッシュボード
- 検索クエリパフォーマンスダッシュボード
Amazonブランド分析を利用することにより、
Amazonストア内で人気のある検索キーワードや、
キーワード検索後に購入された商品を調べることが可能です。
また、検索により自身のブランドがチェックされた後、
ユーザーが代替として購入した商品も知ることが可能です。
Amazonブランド分析を利用すれば、
Amazonでの売上アップに役立つ様々な情報を無料でチェックすることが可能です。
Amazonブランド登録のメリット・ スポンサーブランド広告機能
引用元：https://advertising.amazon.com/ja-jp/solutions/products/sponsored-brands
Amazonの「スポンサーブランド広告」は、ブランド登録した自身の商品を、
Amazonサイト内の検索結果、
自身のブランドに関連性の高い商品の検索結果に広告を表示させる機能です。
スポンサーブランド広告は有料の機能ですが、
料金は表示された広告がクリック後に課金されるため、
より対費用効果の高い広告と言えるでしょう。
Amazonブランド登録のメリット・ JANコード無しでのカタログ作成機能
引用元：https://agri-marketing.jp/2016/07/03/post-1778/
Amazonのカタログに商品を登録する場合、通常は「JANコード」が必要になります。
しかし、自身のOEMブランド品の場合、JANコードがないため、
Amazonにカタログ登録することができません。
この場合でも、Amazonに対して「製品コード免除申請」を行うことで、
JANコードのない商品でもAmazonにカタログ登録できます。
また、カタログに自身のブランド名も表示されるため、
ブランド登録していない商品よりユーザーの信頼性を得る点でも有利になります。
製品コード免除の申請方法
引用元：https://sellercentral.amazon.co.jp/gtinx/browser
製品コードの免除方法は、
こちらのページから、必要事項を入力して申請することができます。
無事にAmazonの審査が通れば、
JANコードのない製品もAmazonに出品することができます。
Amazonブランド登録のメリット・相乗り出品の排除
引用元：https://www.amazon.co.jp/report/infringement
Amazonに新しい商品のカタログを登録した場合、
ライバルが「相乗り出品」してくる可能性があります。
この場合、ライバルに商品画像などを編集されてしまうことで、
他の出品者の販売に有利になってしまう可能性があります。
しかし、自身がAmazonにブランド登録した商品では、
ブランド登録者のみに商品情報の編集権限が付与されるため、
相乗り出品を排除することが可能です。
また、万が一ブランドの権利を侵害された場合でも、
「権利侵害の申告フォーム」から商標権の侵害を申告することができます。
Amazonに商標権の侵害を申告した場合、
Amazonは非常に迅速に対応してくれると言われています。
Amazonブランド登録のデメリットは費用？
引用元：https://japancwg.com/ja/8682/
Amazonのブランド登録は無料で行うことができます。
Amazonのブランド登録には多数のメリットがありますが、
以下のデメリットも考えられます。
- 事前に商標権の登録が必要
- 商標権の登録費用が必要
Amazonブランド登録のデメリット・事前に商標権の登録が必要
Amazonにブランド登録する商品は、事前に特許庁へ商標権の登録が必要になります。
また、商標権の登録申請は審査結果が分かるまで通常1年以上掛かるため、
早めの準備が必要です。
ただし、「早期審査制度」を利用した場合、
最短で約2ヶ月で商標権の登録をすることが可能です。
その上、申請したい商標が登録可能なのか早めに知ることも可能です。
Amazonブランド登録のデメリット・商標権の登録費用が必要
商標権の申請には以下の費用が掛かります。
- 商標申請時に必要な印紙代:12,000円
- 商標登録時に必要な印紙代：32,900円
上記の登録費用以外にも、商標権の申請を個人で行うのは大変困難なため、
通常は弁護士に依頼する人が多いと思います。
弁護士に依頼した場合、費用の相場は約5万円〜10万円程度となっています。
まとめ
Amazonにブランド登録をすることで、主に以下の機能を利用することが可能です。
- Amazonブランドストアを作成できる
- Amazonブランド分析を利用できる
- スポンサーブランド広告が利用できる
- JANコードなしで出品できる
- 相乗り出品を排除できる
上記は、Amazonのブランド登録者以外には利用できない売上アップに役立つ機能です。
日頃からAmazonでの価格競争に悩んでいる人は、
この機会にAmazonのブランド登録へ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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