Amazonでの販売では、「Amazon FBA」を利用することで、
効果的にAmazonの「カートBOX」を獲得し、売上を伸ばすことができます。
Amazonの売上増加によって、必然的にFBAへの納品数は増えていきます。
Amazonの出品者用大口アカウントを新規に開設した場合、
FBAの倉庫(ストレージ)の在庫保管制限数(ユニット数)は
5,000ユニットまでと制限されています。
在庫保管制限数(ユニット数)を超えてFBAに納品することはできません。
しかし、Amazon FBAの在庫保管制限数(ユニット数)は
販売実績により増やしてもらうことが可能です。
この記事では、Amazon FBAの在庫保管制限数(ユニット数)の仕組みと、
ユニット数管理に利用するストレージモニターの使い方、
在庫保管制限数(ユニット数)を増やす方法について詳しく紹介します。
Amazonに納品できる量=ユニット数とは
引用元:https://www.askul.co.jp/p/9521386/
Amazonでは、FBAに納品できる数量を「ユニット数」と呼びます。
「ユニット数」は「在庫保管制限数」とも呼ばれています。
1つのアカウントでAmazon FBAに納品できるユニット数は決まっています。
Amazonの大口アカウントを新規に開設した場合のユニット数は以下の通りです。
- 標準サイズの製品:5,000ユニット
- 大型サイズの製品:500ユニット
※商品1点 =1ユニットとなります。
※上記のユニット数以上の商品をAmazon FBAに納品することはできません。
納品済みのユニット数は、
FBAの管理画面にある「ストレージモニター」で知ることができます。
Amazon FBAのストレージモニターとは
引用元:https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/fba/inbound-queue/index.html/ref=id_xx_cont_fbashipq
Amazon FBAの「納品管理画面」にある「ストレージモニター」では、
FBAに納品した数量とユニット数をチェックすることができます。
「ストレージモニター」を確認するには、Amazon セラーセントラルの
トップページの上にあるメニューの「在庫」から「FBA納品手続」をクリックします。
引用元:https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/homepage.html/ref=xx_home_logo_xx
「FBA納品プランの管理」ページの下部に、「ストレージモニター」が表示されます。
引用元:https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/fba/inbound-queue/index.html/ref=id_xx_cont_fbashipq
ストレージモニターでは、標準、大型など、サイズ別に納品可能数が表示されます。
引用元:https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/fba/inbound-queue/index.html/ref=id_xx_cont_fbashipq
ストレージモニターのリミットは3色で表示される
ストレージモニターは、ユニット数のリミットまでの状況によって、
3色に色が変化し、ストレージの保管状況を表示するようになっています。
- 緑:在庫数はリミットの75%未満
- 黄:在庫数はリミットの75%〜90%
- 赤:在庫数はリミットの90%以上
ストレージモニターのリミット表示は「緑」を維持するのがベストです。
FBAに納品可能な商品数がユニット数の限界に近くなると、
下の画像のようにストレージモニターの表示が赤に変化します。
引用元:https://makotetuyainfo.com/
Amazon FBAのユニット数を管理する方法
引用元:https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/fba/inbound-queue/index.html/ref=id_xx_cont_fbashipq#shipments
FBAに納品可能な商品数がユニット数のリミットに近づいてきて、
FBAへの追加の納品が難しくなってきた場合には、
不要な納品プランを削除することで、新規の納品が可能になります。
FBAの納品数=在庫数ではない
FBAのストレージモニターのユニット数は、在庫数だけでなく、
「FBA納品プラン」で作成された「発送準備」や、
それ以前の段階のユニット数も含まれたユニット数が表示されています。
つまり、納品プランを作成した時点で、まだFBAの倉庫に納品されていない商品も、
ストレージモニターのユニット数に表示されていることになります。
ストレージを削減する方法
引用元:http://total-leading.cranky.jp/archives/7800
納品プランを作成済みで、「納品準備中」と表示されていながら、
何らかの理由で実際には納品せずにそのままになっている納品プランがある場合、
不要な納品プランを削除することで、ストレージを削減することができます。
不要な納品プランを削除すると、数分から最大1日でストレージモニターに反映され、
ストレージに空きが出るようになります。
数量の変更などによる納品プランの再作成など、
知らない間に不要な納品プランが増えている可能性があります。
定期的に不要な納品プランを削除し、ストレージの空き容量を確保するようにしましょう。
Amazon FBAのユニット数を増やす方法
FBAに納品可能な商品数は、
標準サイズで5,000ユニット、大型サイズで500ユニットとなっています。
ユニット数は販売実績により決定されており、
条件をクリアすれば、ユニット数を増やすことができます。
年間の在庫回転率を4.0以上にする
Amazonでは、3ヶ月毎に販売実績の評価をしています。
月間の販売実績を基に、1週間毎にユニット数の上限を見直ししています。
ユニット数の上限は在庫回転率によって計算されています。
基準値は在庫回転率が4.0以上です。
在庫回転率=(過去1ヶ月の販売数×12÷在庫数)
上記の式だと分かりにくいと思いますので、具体的な例で説明します。
ここでは、在庫数がユニット数一杯の4,999個として計算します。
過去1ヶ月間の月間販売数が1,600個だった場合
1,600×12÷4,999=3.84
在庫回転率は3.84
このケースでは、ユニット数を増やすことはできません。
過去1ヶ月間の月間販売数が1,700個だった場合
1,700×12÷4,999=4.08
在庫回転率は4.08
このケースでは、ユニット数を増やすことができます。
ユニット数がどの程度増えるのかは、
こちらのページにAmazonのルールが掲載されています。
ユニット数は自然に増えないこともある
ユニット数が増える条件の在庫回転率4.0をクリアしている場合でも、
自動的にユニット数が増えない場合もあります。
その場合には、Amazonのテクニカルサポートに連絡して、
ユニット数の増加申請をする必要があります。
まとめ
通常、Amazonの在庫保管制限数(ユニット数)は5,000ユニットに制限されています。
ユニット数の上限は販売実績により計算した在庫回転率によって決定されています。
在庫回転率=(過去1ヶ月の販売数×12÷在庫数)が4.0以上の場合には、
ユニット数の上限を増やしてもらうことができます。
ただし、在庫回転率が4.0以上を超えている場合でも、
ユニット数の上限は自動で増えない場合もあるため、
Amazonのテクニカルサポートにユニット数の増加申請をする必要があります。
小型商品を大量に販売している人などは、ユニット数の上限に達してしまい、
FBAに納品できず困っている人も少なくないと思います。
自分のユニット数をしっかり把握することが売上アップにも繋がります。
この記事が読者の皆さんのAmazon FBAユニット数管理に役立てば幸いです。
コメント