「未成年ですがせどりで稼げるでしょうか?」
「未成年でも転売ってやっていいんですか?」
最近こういう質問をいただくことがよくあります。
その背景には「奨学金問題」や「ブラックアルバイト」といった社会的な問題が潜んでいるのかも知れません。
しかし人に雇われるだけがお金を手に入れる方法ではありません。
もしあなたが親の援助でゆとりのある学生生活を送れていたり、アルバイトで十分な収入を得られて勉学にも支障ないならこの記事に書かれていることは必要ないでしょう。
しかしもしお金に困っていたり、アルバイトがきつ過ぎて悩んでいたりするなら、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
せどりとは「自分自身の力でお金を稼ぐ」起業の入り口です。
きっと新しい道が開けますよ。
転売って犯罪じゃないの?
本題に入る前にまずは、「転売」という行為が犯罪ではないかと疑っている方が多いのでそこからお話しましょう。
転売を犯罪だと思うのは、「チケット転売」や「偽ブランド転売」
「盗品転売」などの違法転売で逮捕される人のニュースが後をたたないせいでしょう。
しかし、法律に乗っ取って合法的に行う転売は犯罪ではありません。
もしそれが犯罪だというなら「仕入れたものに利益を乗せて販売する」全ての商売は犯罪だということになってしまいます。
未成年でもせどり転売をやっていいの?
未成年の起業家は近年増える傾向にあります。
女子中高生向けサービスのマーケティングをされている椎木里佳さん、中高生向けクラウドファンディングサービスを運営される三上洋一郎さん、ランジェリーブランドを立ち上げたハヤカワ五味さんなど多くの方が未成年で起業されました。
せどり転売も立派な起業です。
未成年でももちろん始めることができますよ。
未成年の方にせどり転売をすすめる6つの理由
せどり転売にはアルバイトで働くよりもずっと有利な面がたくさんあります。
では私がなぜ未成年の方にせどり転売をすすめるかを説明しましょう。
1.アルバイトよりも稼げる
アルバイトで稼げる金額といえば、時給900円~1,000円といったところでしょうか。
アルバイト先が学校や自宅のすぐ近くとは限りませんから通勤時間も考えると実際はもっと少なくなってきます。
しかしせどり転売なら間違いなくもっと稼げます。
実際、私の友人(小さな子供がいる主婦の方)でも家事と子育てをこなしながら月30万円は稼いでいるのですから。
最初は5万円~10万円程度の収入かも知れません。
しかしやればやっただけ収入は上がっていくでしょう。
なぜせどり転売がだんだんと収入を上げることができるかというと、その理由のひとつは「リピート販売」ができることです。
一度売れる商品を見つけたら何度も何度も同じ商品を仕入れることで売り上げが増大していきます。
インターネットで商品を検索して仕入れるためこういったことが可能になるのです。
自分の時間を切り売りして稼ぐアルバイトとの最も大きな違いはここです。
せどり転売は、あなたの努力次第でアルバイトの何倍、何十倍もの収入になります。
2.特別な知識や才能を必要としない
せどりは非常に再現性の高いビジネスだとよく言われます。
それは何故かというと、仕入れるべき商品の見極めを行うツールがあるからです。
もちろん無料のツールです。
その商品がこれまで「どの程度のサイクルで、いくらの価格で売れたのか?」
そのツールを使えば誰にでもすぐにわかります。
せどり転売のノウハウはインターネット上にもいくらでも紹介されています。
「せどり やり方」などで検索すればたくさんヒットするのでぜひ調べてみてください。
先程紹介した主婦はビジネスなど全く経験ありませんでした。
子育てをしながら内職をしていたのでは月に3万円にもならないので、内職以外に家でできる仕事をネットでさがしていて「せどり」を知り、ネットで勉強したことを実行しただけです。
経験も才能も無くても、やる気と行動力さえあれば成功できるのがせどりという事業なのです。
3.少ない資金で始められる
せどりは他の事業に比べて圧倒的に少ない資金で始めることができます。
例えば先ほど紹介した主婦はまず不用品を販売することで10万円の資金を作りました。
その資金で電脳せどり(インターネットで仕入れる方法)に挑戦し、家電やおもちゃなどを仕入れてamazonで販売しました。
10万円が30万円になり、100万円になるのにはそれほど時間はかからなかったようです。
普通に事業を始めようと思ったら資金として少なくとも数百万円は必要ではないでしょうか。
学生でそれほどのお金を準備するのは大変なことですよね。
少ない資金で始められるせどり転売はまさに未成年の方にぴったりです!
4.隙間時間で稼げる
私は学生の方には勉学を第一に考えてほしいと思っています。
アルバイトは自分の都合だけで働く時間を決めることができません。
試験が近くてもなかなか休みが取れなかったり、ブラックと呼ばれるような職場だと正社員並みに働かされることも珍しくないといいます。
しかしせどり転売なら、試験が近づく前にまとめて仕入れをしたり、通学の電車の中でスマホを使って商品の販売価格を変更するなど、自分の好きなように時間の配分を決めることが可能です。
仕入れた商品は週に一回程度まとめてamazonに送っておくと、売れたらamazonから直接購入者へ送られるので、売れるたびに梱包や発送をする必要もありません。
5.出かける必要が無い
もしあなたが地方に住んでいて、仕入れるお店が近くに無くてもせどり転売は可能です。
出不精だったり、忙しくて外に出る時間が無い人にもせどり転売は可能です。
今はインターネットでほとんどのことが解決する時代。
せどりの仕入れもインターネットで十分できるからです。
インターネットでネットショップやオークションサイトなどから仕入れるせどり形態を一般に「電脳せどり」と呼びます。
実店舗で仕入れると店員や他のお客さんの目が気になって、落ち着いて仕入れられないということもあるでしょう。
私自身、仕入れている時にたちの悪い他の客に絡まれて困った経験があります。
電脳せどりで仕入れる場合、amazonとの価格差を調べて利益の出る商品を探し出してくれるツールなども販売されています。
最初のうちは自分で仕入れられる商品を探すようにして、勘がつかめたらそういうツールを使用するのもありだと思います。
6.商売の感覚を身に着けられる
「せどり」は仕入れた商品に利益を乗せて販売するだけの非常にシンプルな形態です。
せどりは全ての商いに通じる基本の基本なのです。
せどりはとても小さな事業ですが、そこには商売の全ての要素が詰め込まれています。
- 売れる商品なのかどうかの見極め
- 仕入れた商品の値付け
- 販売者間の競争
- 購入者とのやりとり
- 仕入れ、経費、売上等の帳簿つけや利益計算
- 確定申告
小さいながらも事業を経験することで商売の感覚を身に着けられるのは、あなたのこれからの長い人生の上で大きな力になることでしょう。
未成年がせどり転売を行う上での制限と解決策
未成年がせどり転売を行うこと自体は全く違法ではありませんが、未成年は法律上まだ親の保護下にあるため、いくつかの制限があります。
ここでは未成年がせどり転売を行う上での3つの制限とその解決策について解説します。
1.クレジットカードを作れるのは18歳以上(高校生不可)
クレジットカードは仕入れやamazonアカウントの作成時に必要となります。
amazonアカウントの作成はデビットカードでも可能ですが、やはり仕入れにはクレジットカードがあると圧倒的に有利なので、できるだけクレジットカードを作っておきましょう。
未成年でも18歳以上で高校生でなければクレジットカードを作ることは可能です。
その場合、親権者の同意が必須となりますので、まずは親の同意をもらいましょう。
しかし18歳未満の方や18歳以上でも高校生の方はクレジットカードを作ることができません。
その場合はデビットカードを作ることでamazonアカウントを取得することはできます。
(デビットカードは審査が不要で、未成年でも親の承諾無しで作れます)
デビットカードはあくまでも銀行の口座残高を支払いに充てるので、仕入れ時に後払いという手段が取れないのが欠点です。
まず口座にある程度資金をためてからデビットカードを作り、せどりをスタートするという形になります。
2.amazonアカウントを取る(親の承諾が必要)
クレジットカード(またはデビットカード)を作ったら、amazonアカウントを取得しましょう。
せどり転売の販売先にはamazon以外にもヤフオクやメルカリなどがありますが、集客力と売りやすさから考えると最もおすすめなのはamazonになります。
amazonの規約には「20歳未満のお客様は、親権者または後見人が承諾する場合に限り、Amazon.co.jp をご利用になれます。」と書かれています。
(※Amazon.co.jp プライバシー規約 未成年者によるAmazon.co.jp の利用 より転載)
ですので、まずは親(または後見人)の承諾を取ってamazonのアカウントを作成してください。
3.古物商許可証を取る(未成年不可)
せどり転売を行うには「古物商許可証」を取得する必要があります。
古物商とは古物営業法に規定される古物(いわゆる中古品)を売買する法人や個人などの業者のこと(※古物商許可.com より転載)で、許可を受けないことには販売目的で古物を仕入れることはできません。
その場合の古物の定義とは、「一度でも人の手に渡ったもの」ですので、例えばあなたがお店で新品を購入して新品として転売する場合でも(開封、未開封に関わらず)法的には古物となります。
古物商許可証は未成年は申請することができません。(結婚している、または、古物商の相続人である場合を除く)
しかし、数回古物の売買を行ったからといって即、古物商許可証が必要になるかというと、そうではありません。
結論としては、あなたがせどり転売を行っていく中で販売実績が伸びそうであれば、古物商許可証を親の名義で取得するのが良いと思います。
せどり転売を始めるために必要なもの
では最後にせどり転売を始めるために最低限必要なものについて説明しましょう。
1.パソコン・モニター
パソコンは今持っているなら特別に買う必要はありません。
パソコンとモニターが無ければせどりはできないので、もし持っていない場合は中古でも構いませんから購入してください。
購入する際はできるだけ速度の速いパソコンが理想です。
最初は無理でも、ある程度資金ができたらスペックの高いものを買いましょう。
モニターも最初は今あるもので構いませんが、買いなおす時には大きめのものをおすすめします。
せどりの仕入れを実店舗で行う場合はそれほど大きなものは必要ありませんが、電脳せどりをする場合はブラウザを何枚も立ち上げて作業したりエクセル画面を開くことが多いので、小さなモニターでは効率が悪くなります。
2.スマートフォン
スマートフォンは必須ではありませんが、スマートフォンがあると外出時でも仕入れを行ったり、amazonセラーセントラル(amazonの販売画面)をチェックすることができます。
ただし、実店舗で仕入れを行う場合にはスマートフォンが必須です。
スマートフォンにせどりに使うアプリを入れて、仕入れられる商品がどうかを判断するのに使います。
3.プリンター
商品をamazon倉庫に送る際に商品に貼付するラベルシールを印刷したり、配送ラベルを印刷するのにプリンターが必要です。
特に高性能なプリンターは必要ありません。
カラーは必要ないので、モノクロプリンターでもOKです。
インク交換時は純正のものを購入すると非常に高いので、非純正のインクをおすすめします。
ただし購入の際は商品レビューをチェックして、評価の良いものを選ぶようにしましょう。
4.クレジットカード(またはデビットカード)
クレジットカードまたはデビットカードについては先述した通りです。
18歳以上で高校生では無い方は親の承諾を得てクレジットカードを、18歳未満の方や高校生の方はデビットカードを作るようにしてください。
5.梱包材
梱包材は一度に揃える必要はありませんが、段ボール箱、梱包用テープ、緩衝材(プチプチ)は最低限必要です。
段ボール箱はスーパーやドラッグストアなどでもらえることが多いので、もらえる所を前もって探しておくといいです。
6.コピー紙、ラベルシール(24面)
コピー紙は配送ラベルの印刷等に使います。
ラベルシールは商品に添付するバーコードを印刷するために必要になります。
ただし、amazon倉庫へ商品を送らずに自分で購入者へ商品を発送する場合はこれらは必要ありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「せどり転売」は未成年の方にこそぜひやってもらいたいビジネスだということがおわかりいただけたと思います。
今回の記事の要点はこちらになります。
- せどり転売はアルバイトより、かなり稼げる
- 特別な知識や才能は必要なし
- 少ない資金で始められる
- 隙間時間で稼げて、出かける必要はなし
- 商売の感覚を身に着けることができる
- amazonアカウント作成、クレジットカード作成は親の許可が必要
- 古物商許可証が必要になったら、親に代理で取ってもらう
アルバイトで働くよりもずっと効率よく稼げる「せどり」に魅力を感じてもらえたなら、ぜひ挑戦してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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