前回に引き続き、せどりのクレジットについて解説します。
今回はクレジットのメリットデメリット、お勧めカードについてです。
前回の記事を見ていない方は下記の記事を読んでくださいね。
メリット
せどりの仕入れをクレジットで行うメリットです。
こんなにもクレジットを勧める理由は
このクレジットを使うメリットが非常に大きいからです。
クレジットを使うことによって得られるメリットは以下の5つです。
1.ポイントが戻ってくる
まず何といってもこのポイント還元が一番のメリットです。
クレジットカードは使った額に応じて設定された還元率でポイントが還元されます。
例えば還元率1%のカードなら100万円仕入れたら1万円分ポイントで返ってきます。
このポイントはTポイントや楽天ポイント、そのほか
現金代わりに使えるポイントで還元されますので、お金が返ってくるのと変わりません。
ただ普通に買い物をするだけで現金払いよりも得をするのです。
せどりを本格的に行っていくと仕入れ額はかなり大きくなりますので、
この還元率の差は大きく響いてきます。
つまり現金払いに比べて年間何万円も得をするのです。
さらに楽天市場なら楽天カード、というように
仕入れ先に合ったカードを使用することによってこの還元はさらに増えます。
買う場所とカードの組み合わせによっては
商品代金の10%以上返ってくることも珍しくありません。
このポイント還元が一番のメリットです。
2.事業資金を確保できる
例えば副業でせどりを始めることにしたはいいものの、
資金の確保って意外と頭の痛い問題です。
せどりが低資金で始められるとは言っても、
ある程度の利益を得るためには数十万円は用意しないといけません。
一般のサラリーマンがこれだけの金額を簡単に出すのは難しいでしょう。
そんな時、クレジットを一枚作ればこの問題が解決します。
クレジットを作ると大体30~50万円のショッピング枠が付いてきます。
これを利用すれば資金問題はクリアできますよね。
ただし、現金がない分リサーチや仕入れには十分注意する必要があります。
もしリサーチを間違えて翌月まで売れ残ったら支払いができなくなります。
少額から始めるのがいいでしょう。
とはいえ、せどりは損をしにくいビジネスです。
よほど適当な知識でやらない限りはまず心配ありません。
副業でお小遣いを増やしたいけど仕入れ代金がない…
こういう方はクレジットカードをお勧めします。
3.支払いの調整が可能
前回の記事でクレジットの分割払いやリボ払いはお勧めしない、と書きました。
しかし分割やリボも上級者がうまく利用することで
支払いの調整を行って仕入れ額を増やせるというメリットがあります。
考えなしに支払いを遅らせても意味がないですが、
「絶対に利益の出るものを見つけたけど、来月引き落とす現金がなくなっちゃうな…」
というときにリボを利用します。
すると支払いを遅らせることによって
本来代金が足りなくて仕入れられない商品を仕入れることが可能になります。
もちろんリボや分割で支払う手数料を上回る利益が見込めるときに限ります。
現金が足りない時など、こういった支払いの調整ができるのもクレジットの利点です。
4.支払いが簡単
せどりは実店舗だけではなくネットで仕入れる機会も多いです。
ネットショップでの仕入れには絶対にクレジットが必要です。
クレジットがあればネット決済は非常にスピーディです。
カードを登録しておけば2回目からは決済ボタンを押すだけです。
もちろん現金払いもできますが、商品代金を銀行に振り込みに行ったり、
代引きで余計な手数料を支払ったりするのは時間とお金の無駄です。
時間と経費を節約するためにもクレジットカードは有効です。
5.セキュリティー面
最後はセキュリティ面です。
全て現金で仕入れをしようとした場合、常に多額の現金を持ち歩く必要があります。
バッグの中に数十万円忍ばせて店舗に仕入れに行くって非常に危険ではないでしょうか。
落としたり、誰かに見られたら余計なトラブルに巻き込まれるかもしれません。
かといって、いざというときに現金がないと
せっかく利益の出る商品を見つけても仕入れられなくて利益を逃してしまいます。
こんなりリスクを負うくらいなら素直にカード一枚財布に入れとけば済む話ですよね。
安全性の面からもクレジットカードは優秀です。
デメリット
もちろんクレジットに全くデメリットがないわけではありません。
デメリットもきちんと把握してクレジットを利用しなければいけません。
クレジットを使うデメリットは以下の3つです。
1.仕入れの調整が難しい(仕入れすぎ)
普段の買い物と一緒で、使いすぎてしまう、というリスクがあります。
商品を仕入れしすぎると翌月の支払いが滞ってしまう可能性があります。
「売れれば返せる」
という意識が頭にあるので、使いすぎても危機意識が生まれにくいのです。
こういう考え方で商品を仕入れていると相場が崩れるなどのトラブルがあった際、
一気に返済が厳しくなります。
自制心を持って商品を仕入れなければいけません。
2.資金管理がやや複雑になる
クレジットを使うとお金の流れが読みにくくなります。
「今月使った分は来月の支払い」
「○○が売れた代金は23日に入ってくる」
「その間に次の仕入れを行っておこう」
このようなお金の「IN」と「OUT」が激しくなります。
その流れを把握するのが大変です。
しかしお金の流れはしっかりと把握しておかないと
・仕入れすぎ
・引き落とし日に現金が間に合わない
といった事態が起こります。
数字に弱い方は最初のうちは苦労するかもしれません。
ですが、必要なスキルなのでぜひとも慣れておきましょう。
3.返済が滞って信用に傷がつくリスク
最後はクレジットを使っていて何らかのトラブルで引き落とし日に
口座にお金がない、足りないといった際、クレジットの信用に傷がつくリスクがあります。
クレジットやローンというのは「個人信用機関」というところに情報を送って、
クレジット会社全社で顧客のクレジット情報を共有しています。
1つのカード会社で支払いの遅延、滞納、踏み倒しなどの問題を起こすと
今後ほかのクレジットを作れなくなったり、車や住宅ローンが組めなくなったりといった
せどり以外の生活でも支障が起きてしまいます。
一度信用が傷つくと数年間は情報が残ったままになります。
もちろんこうならないように資金管理に注意すればいいのですが、
こういったリスクは頭に入れておきましょう。
おすすめクレジットカード5選
最後にせどりでお勧めのクレジットカードを5つ紹介します。
おすすめ度は仕入れ先によっても変わりますが、
ここに挙げたものは誰にでも広くお勧めできるカードばかりです。
○楽天カード
まず、誰にでもお勧めといえば楽天カードです。
選べるブランドはVISA、mastercard、JCBの3種類。
年会費永年は無料で還元率はどこで使っても高水準の1%。
これだけでも十分すぎるスペックですが、楽天カードの真価は楽天市場利用にあります。
楽天市場はご存知の通り、せどりの仕入れに欠かせないサイトです。
この楽天市場で私用することによって楽天カードは爆発的な還元率を発揮するんです。
通常の買い物で還元率は1%ですが、楽天市場では還元率が一気に3%になります。
さらにアプリを経由したり、特定の店舗で購入することでさらにアップ。
10%以上もの還元も珍しくありません。
他のどこを探してもこのような還元率を受けられるカードはまず見当たりません。
それも利用機会のないサイトではなく、利用機会の非常に多い楽天市場というサイトでです。
審査も非常に緩く、主婦やフリーターでも
ブラックリストにでも入っていない限り問題なく作ることが可能です。
誰でも簡単に作れて高還元。
まず真っ先にお勧めしたいクレジットカードです。
○リクルートカード
リクルートカードの特徴はとにかく高還元です。
年会費永年無料で還元率1.2%という現時点でトップクラスの還元率を誇ります。
通常、還元率が1%を超えてくるカードは年会費がかかってきたり、
使用に期限や条件が付くことが多いのですが、
リクルートカードは一切使用条件などはありません。
さらにポンパレモールの利用で最大4.2%還元です。
特定の使用条件下で爆発的な特典が付くほかのカードとは違って、
どんな場所でも、どんな時でもお勧めできる安定した1枚です。
選べるブランドはVISAとMastercardとJCB。
あちこちで仕入れをする、という方はリクルートカードがおすすめです。
○イオンカード
近くにイオンのある方はイオンせどりをする機会も多いかもしれませんね。
家電から日用品、ゲームにCDとなんでも売っています。
そんなイオンで仕入れる機会が多いなら迷わずイオンカードです。
年会費は永年無料、還元率は0.5%とやや低めですが、イオンでの利用なら1.0%です。
還元率は若干弱めですが、そのほかの特典が強いので問題ありません。
毎月20、30日はイオンでの買い物が5%オフになります。
これはポイント還元ではなく割引です。
大量の仕入れをすればするほど恩恵を得られるので、
大々的な仕入れを行うなら20日30日にしましょう。
選べるブランドはVISA、mastercard、JCBです。
○三井住友VISAデビュープラスカード
ちょっと別の視点からのおすすめカードです。
三井住友VISAデビュープラスカードは
18歳~25歳までの方しか作れない若者向けのカードです。
年会費1250円ですが、年1回の利用で翌年度の年会費が無料です。
還元率は1%、Amazonの利用で2.0%になります。
また、入会から3カ月は2.5%還元です。
平均的に高水準の優良カードです。
しかしこのカードを勧める一番の理由は「ステップアップ」にあります。
というのも、三井住友VISAカードといえば
日本国内でも言わずと知れた銀行系代表格カードです。
他の流通系クレジットとはステータスが違います。
適正な利用を続けていくうちにカードのステータスもどんどんアップしていきます。
26歳でプライムゴールドカードに自動昇格します。
また、その後も収入や利用額が増えていけば
「プラチナカード」を手に入れることも可能です。
まさしく夢が見られるカードといえるでしょう。
少しネタっぽい紹介になりましたが、通常利用にもおすすめの高水準優良カードですよ。
○Amazon mastercard classic
Amazon刈り取りが多いせどらーにはAmazonマスターカードクラシックがおすすめです。
1350円の年会費がかかりますが、初年度は無料。
また年に1回でも利用した場合は翌年度無料です。
つまりほぼ年会費無料と思ってもらっていいでしょう。
還元率は高水準の1.0%、Amazonの利用では1.5%という高還元率です。
さらにAmazonプライム会員の場合は2%還元という超高還元カードになります。
ポイントはそのままAmazonアカウント内に入りますので、交換し忘れなどがありません。
Amazonでの買い物、仕入れが多い方には非常に魅力的な一枚です。
もし審査に落ちてしまったら?デビットカードという手があります!
クレジットカードを作る時には会社からの審査があります。
・クレジットを持つにふさわしい収入があるか
・過去、クレジットで問題を起こしていないか
といった審査にパスしないと発行されません。
とはいえ、一般的な収入で
クレジットやローンがらみで問題を起こしていなければ通常問題ありません。
銀行系のカードはやや審査が厳しいですが、
楽天カードなどを選べばクレジットの審査に落ちるということはあまり考えられません。
とはいえ、事情は人それぞれ。
クレジットの審査にパスしない人もいるでしょう。
クレジットがないとAmazonのセラー登録もできないですよね。
そんな時に利用したいのが「デビットカード」です。
デビットカードというのは現金払いに近い特性を持ったカードです。
通常のクレジットカードは
「使った分は翌月に自分の口座から引き落とされる」
カードです。
つまり、約1カ月間、カード会社に対して融資されているというか、
借金をしている状態です。
この状態で支払いが滞れば立て替えているクレジット会社は損をするわけですから
クレジットの発行には審査があるのです。
対してデビットカードは
「使った際に銀行口座から即引き落とす」
タイプのカードです。
つまり口座に現金がないと使えません。
口座に10万円入っていたら10万円までしか買い物はできません。
もちろん使った瞬間から引き落とされます。
カード会社に対して借金をするタイプのものではないため、
ブラックリストに入っていても年収が低くても、若い人でも作れます。
それでいて、ポイント還元などのメリットはクレジット同様受けられます。
対応している会社がクレジットに比べると少ないのがネックですが、
クレジットが作れない人は検討してみてください。
もちろんこのデビットカードでAmazonアカウントも作れますよ。
まとめ
せどりの仕入れをクレジットにすることによって様々なメリットがあります。
資金を流動的に調整できますし、現金を持ち歩く必要もありません。
しかし何といっても一番のメリットはポイント還元によって利益が単純に増えることです。
せどりは大量に仕入れて大量に売るビジネスです。
せっかく大金で仕入れるのですから、
クレジットを利用してポイントを還元してもらわない手はないですよね。
還元されたポイントはまるまる利益になります。
つまり現金払いからクレジットにするだけで年間の利益が単純に増えるのです。
どんなクレジットでも還元はされます。
ですが、仕入れ先、仕入れスタイルに合った
クレジットを選ぶことによってさらに還元率は上がります。
AmazonならAmazon classicカード
楽天なら楽天カード
クレジットが作れなかったらデビットカード
自分に合ったクレジットを見つけてさっそくせどりを始めましょう。
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