せどりに絶対に欠かせないものといえばクレジットカードです。
クレジットカードがないとポイント還元の恩恵も受けられませんし、Amazonにセラー登録もできません。
仕入れも現金のみでは色々と煩わしいですし、ネットショップでの買い物にも不便です。
そんなクレジットカードですが、正しく理解していますか?
・なぜせどりにクレジットが必須なのか
・クレジットの詳しい使い方
・どこのカードを作ったらいいか
・デメリット
普段の生活で何気なく使っていても詳しい使い方や
仕組みなどは分かっていないことが多いですよね。
また、初めて作る、作りたいという人もいるでしょう。
今回はそんなせどりとクレジットについて。
せどりに使うクレジットにまつわる知識や情報をまとめました。
最後にお勧めクレジットカードも紹介していますので是非読んでください。
せどりに使うクレジットはなんでもいいの?
社会人の方ならもうすでにクレジットを持っているかもしれませんね。
・公共料金の引き落とし
・ネットショップでの買い物
・スマホゲームの課金
今の社会は様々な用途でクレジットが必要になる場面は多いです。
よくいただく質問に
「今持っているクレジットでせどりをしてはいけないの?」
と言う質問があります。
確かにいまクレジットを持っている人は
それを利用すれば新しく作らなくていいでしょう。
ですが、これに関しては「NO」です。
例外はありますが、基本的には「必ずせどり用に新規で一枚作ってください」と答えています。
というのも、クレジットカードというのは様々な
ブランドや会社が存在しており、特典も様々です。
大抵は作った会社でのサービスに対して優遇されるようにできており、
その特典がそのまませどりの特典につながるのは考えにくいからです。
つまり今持っているクレジットがせどりに最適なカードとは限りません。
せどりは中規模せどらーでも年間数百万円以上仕入れをします。
そこで還元率が0.5%のカードと1%のカードでは還元されるポイントが数万円以上変わってきます。
1000万円仕入れたら5万円違ってきます。
実際は適正なカードを使って仕入れをするともっと大きな特典が付きますので、5万円以上の差が出てきます。
普通に買い物しているだけで10万円も20万円も差が出てしまうなんてもったいないですよね。
これが新規でクレジットを作る大きな理由です。
もう一つは経理上の問題です。
せどりはビジネスです。
ビジネス=確定申告を行う必要があります。
どのような確定申告をするかにもよりますが、
基本的にはすべての業務で「帳簿付け」が必要になってきます。
つまり仕入れや販売価格、利益などを記録する必要があるのです。
そんな時、生活用のクレジットと仕入れ用のクレジットが同じだとどうなるでしょうか。
記録がものすごく大変です。
どれが日用品の支払いでどれが仕入れ用の支払いなのか把握できなくなります。
この状態で確定申告を迎えると書類作成でとんでもない目に遭ってしまいます。
だったら最初から事業用は事業用で
しっかりとクレジットを分けておけば面倒はないですよね。
以上の理由から新規でのクレジット作成をお勧めします。
クレジットの基礎知識
では実際にクレジットに関する情報を見ていきましょう。
今までクレジットを作ったことがないから向けの項目になりますので、
すでに分かっている方は下記のリンクから次の記事まで飛ばしてもらって構いません。
○ブランド
まずはブランドです。
ブランド言うのはクレジットカードの規格のことです。
現在シェアのほとんどを占める「国際ブランド」と呼ばれるブランドは以下の7つ。
・VISA
・mastercard(マスターカード)
・JCB
・Americanexpress(アメックス)
・ダイナース
・銀聯(ぎんれん)
・ディスカバー
この7つの中でもVISAとmastercardでシェア7割を占めています。
好きなブランドで作って構いませんが、使えるところ使えないところが分かれてきます。
出来ればVISAを作りましょう。
日本国内、そして海外でもクレジットが使えるお店でVISAブランドが使えないお店というのはほとんどありません。
次いでmastercardや日本国内で強いJCBがおすすめ。
こちらもシェアの高いブランドです。
初めての1枚はこの3つの中から選びましょう。
アメックスやダイナースも悪くありませんが、国内で使えるお店が若干少なくなります。
先に挙げた3ブランドをよりも先に作るメリットは小さいです。
銀聯やディスカバーは上の5ブランドに比べるとかなりマニアックなブランドです。
中国の旅行が多いとか、買い付けに行く機会が増えたら銀聯は大きな効果を発揮します。
中国は地方の小さな店でも銀聯を使ったキャッシュレス決済が普及しているからです。
中国国内だけで考えたらVISAよりも先に作る理由があると言えます。
ですが、日本国内や中国以外の国では使いやすいカードではありません。
せどりをこれから始める人でいきなり中国進出を考えている人はいないと思いますので、
この銀聯はとりあえず忘れてください。
ディスカバーは日本では発行されていません。
そのため、こちらも現時点では忘れて構いません。
将来、いつか必要になった時に
「銀聯とディスカバーなんてのもあったな」
位で思い出せるよう名前だけ把握しておいてください。
こだわりが無ければVISA,mastercard、JCBから選びましょう。
○発行会社
次に発行会社です。
ここが一番重要です。
発行会社は「クレジットを発行している会社」のことを指します。
例えばYahoo!カードならYahoo!
楽天カードなら楽天
イオンカードならイオン
クレジットカードというのは発行している会社+先述したブランドを
決めて発行してもらいます。
例えば同じ楽天でも
「楽天VISAカード」
「楽天JCBカード」
「楽天mastercard」
になるわけです。
どんなブランドでも選べるわけではなく、会社が提携しているブランドのみになります。
作る前に自分が希望しているブランドを取り扱っているかどうかを確認しましょう。
この会社、実は一番重要なポイントです。
というのも、カードを発行している会社は自社のサービスに対してクレジットでの支払いをしてもらうためにカードを発行しているのです。
したがって、楽天なら楽天グループ、ヤマダならヤマダ電機で
使うことによって特典があります。
買い物をすることで還元されるポイントが
より多く付いたり、レジで毎回割引が発生したり。
特定の企業やサービスで買い物をすることが多い人は
その企業のカードを使うことによって年間でかなりの特典を享受することができます。
つまりせどらーは絶対に特典のあるクレジットカードを作るべきなんです。
もちろん楽天カードを使ってYahoo!で買い物したって構いませんし、
その場合もカード独自に設定されたポイントは還元されます。
しかし
「お得ではない・損をしている」
事になるわけです。
これから自分がどこをメインに仕入れをしていくのかを考えてカードを作る必要があります。
といってもせどりを始める前に仕入れ先が確定している人も少ないですよね。
その場合は単純に「還元率」で選んでもいいでしょう。
○支払い方法
クレジットカードを利用すると毎回聞かれるのが「支払い方法」。
クレジットは毎回その支払い方法が以下の3つから選べます。
・1回払い
・分割払い
・リボ払い
基本は「1回払い」です。
これは例えば4月にクレジットを使って買い物をした。
その代金を5月の引き落とし日に口座から引き落としてもらう
ごくごく一般的な支払い方法です。
特にせどりではこの支払方法以外を選択することは滅多にありませんし、
あってはいけません。
分割やリボにしないと支払いが厳しくなるような
仕入れ方をしている時点で事業としては問題があります。
分割払いはその名の通り、
1回で支払うのが厳しい商品を複数回に分けて口座から引き落としてもらう方法です。
例えば4月に6万円の商品を「3回」の分割払いで購入。
この場合
・5月に2万円+分割手数料
・6月に2万円+分割手数料
・7月に2万円+分割手数料
の計6万円になるわけです。
分割手数料はどこの会社でも10~15%(12回払い換算時)です。
ただしあくまで12回払い時の金利なので、
3回や6回払いの時に商品代金にこの金利がかかってくるわけではありません。
12回払い以下なら実質の金利は低くなります。
とはいえ手数料がかかることに違いはありません。
分割できる回数は会社によってバラバラですが、
2.3.6.10.12.24回なら概ねどこの会社でも設定してあります。
なお、2回までの分割は手数料がかかりません。
もし利用するなら2回までにしましょう。
分割払いは分割手数料が必要になるので
せどりの仕入れとしてはあまり良い方法とは言えません。
最後のリボ払い。
これはどんなに買い物で使用しても毎月の支払いが一定の支払い方式です。
通常は1回払いなら10万円仕入れで使ったら翌月に10万円引き落としされます。
分割なら回数に応じて10回なら月1万円×10回です。(手数料別)
これが「商品ごと」に適用されます。
10万円の商品を3つ買ったらそれぞれ個別に翌月以降支払いがかかってきます。
しかしリボの場合、何をどれだけ買っても毎月の支払いは一定です。
例えば毎月3万円のリボ払いを設定していたら、10万円の商品を一つ買っても毎月3万円。(+手数料)
10万円の商品を3つ買っても支払いは毎月3万円(+手数料)です。
もちろん支払いが終わるまでは手数料がかかってきますし、
毎月の支払額が一定な以上、使えば使う程支払期間と手数料が増えます。
身の丈に合った仕入れをしないと
いつまでたっても支払いが終わらないという状況に陥ります。
賢く使えば生活が楽になる一方、いつまでも支払いが終わらず
手数料を延々と支払い続けるという泥沼にはまる可能性のある支払い方法です。
金利もかなり高いです。
せどりの仕入れでこの方式を使わなくなってしまったら
事業としてはかなりおかしな方向に行っています。
はっきり言うと間違っています。
せどりは基本、1回払いで仕入れてその月にさばき、翌月支払うことが前提です。
リボ払い、分割払いにしないといけなくなった時点で
いったんせどりを中止して事業を見直してください。
もちろんクレジットの使い方を熟知した人がわかった上で
リボや分割で支払額を調整するというテクニックは有効です。
ですがこれはあくまで上級者の話です。
初心者の方は1回払いのみで仕入れましょう。
次回はせどりでクレジットを使うメリットとデメリット。
そしてお勧めクレジットの紹介記事です。
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