リサイクルショップで売っている状態の悪い物やジャンク品。
専用コーナーには様々なものが山積みになっていますよね。
壊れている物なんだから売れるわけがない、とスルーしていませんか?
実はあれも売れるんです。
ジャンク品とは以下のようなものを指します。
- 状態の非常に悪い物
- 製品として使用できないもの
- 壊れている物
ここでは「壊れたもの」と「状態の悪い物」という定義でジャンクとしています。
こういった一見売り物にならなさそうなものでも
物によっては修理やメンテナンスして状態を戻し、利益を出すことができます。
今回はそんなジャンク品についてです。
ジャンク品を仕入れて修理する方法を解説します。
ジャンク品は本当に売れるのか
せどりは、いかにほかの人が目を付けない商品を仕入れて利益を出すかが重要です。
みんなが扱うものをまねて販売しても利益は出ません。
みんなが目を付けないものと言えばこのジャンク品。
ですが状態の悪い物や壊れている物なんて本当に売れるのか不安になりますよね。
しかしジャンクと言っても状態は様々ですし、
中には壊れている状態でも商品として価値のあるものもあります。
ジャンク品はお店が勝手に定義付けているだけです。
修理しようと試みたわけでもないですし、
メンテナンスして手に負えないと判断したものでもありません。
ただ単純に引き取った段階で電源が入らないとか部品が足りないとか状態が悪いと判断し、
それを「ジャンク品」としてコーナーに並べているだけです。
つまり「直せない」と確定したわけではありません。
「使えない」と確定したものでもありません。
メンテナンスで使えるようになるかもしれませんし、
簡単な分解で修理できるかもしれません。
もしくは壊れた状態であっても部品取りとして必要としている人もいます。
特に生産終了の昔のゲーム機などはメーカーに部品が無い場合が多く、
そういった商品を修理したいと思っている方は
ジャンクから部品を取って修理用の部品として保管しているのです。
ジャンク品と言っても通常のせどりと何も変わりません。
「売れるものを仕入れて、綺麗にして売る」
それだけです。
ジャンク品のメリット
ジャンク品のメリットは以下の3つです。
- 安く仕入れができる
- ライバルが少ない
- 修理できれば利益率は高い
まず、当たり前ですが仕入れ値は安いです。
ジャンク品コーナーなら普通の商品の半額以下で売っています。
またジャンク品コーナーに無くても状態が悪い商品は
「状態価格」ということで安く売られていますよね。
つまり「仕入資金が少なくてもできる」のです。
また、みんなが見向きもしないことから当然ライバルは少ないです。
ジャンクコーナーってそんなに人がいないですよね。
わざわざ状態の悪い商品を買う人もなかなかいないですよね。
それは全員が
「壊れている物は使えない」
「状態の悪いものも使えない」
と考えているからです。
もしそんなジャンクコーナーであなただけがジャンクを修理して
売ることができる技術を持っていたらどうでしょうか。
ジャンクコーナーを独占できますよね。
そして最後は利益率が高い事です。
当たり前ですが、ジャンクや状態の悪い物は安く売られています。
そしてもしそれを直したり状態を戻せて、
「普通の中古」として売ることができたらどうでしょうか。
安く仕入れて高く売れるので当然利益率は高くなりますよね。
このようにジャンク品せどりはせどりの中でも魅力のあるジャンルです。
ジャンク品のデメリット
じゃあなぜそんな美味しいせどりをみんながやらないのか。
当然デメリットがあるからです。
ジャンクせどりのデメリットは以下の3つです。
- 直せるかどうかが分からない
- ある程度の専門知識が必要
- 多くの時間と手間がかかる
まず、一番に不安に思うことは「直せるかどうかわからない」ではないでしょうか。
例えば電源が入らなくなった電化製品。
接触が悪いだけかもしれません。
電池が入っていないだけかもしれません。
回路が壊れているかもしれません。
これらは買ってみて開けてみないとわからないのです。
もちろん知識があれば店頭で多少いじるだけで
ある程度の原因は推測できるかもしれません。
ですがそれでも確実に直せるという保証はありません。
ジャンク品の多くは返品不可です。
もし直せなかった場合は安いとはいえ、仕入れ値が丸々損失になります。
2つ目は専門知識です。
誰でも簡単に直せるなら店員さんが直してしまっています。
少なくとも素人がパッと見、修理できないものを直せるくらいの知識は必要です。
もちろんさらに深い専門知識を持っていればより多くの商品が仕入れ対象になりますが。
とはいえ、最初にうちは大した知識が無くても大丈夫です。
専門知識と言ってもあくまで素人がわからない程度でかまいません。
その方法も後述します。
最後は時間と手間がかかる事です。
ジャンク品を修理したり、メンテナンスして綺麗にするのは非常に時間と手間がかかります。
一つの商品で2,3時間や半日とかかる場合もあります。
場合によっては割に合わないと感じる商品もあるでしょう。
修理やメンテナンスが好き、という気持ちがないと厳しいかもしれません。
これらのデメリットにより、ジャンクせどりは人気が無いのです。
ジャンク品の仕入れアイテムとメンテナンス方法
それでは実際にどういった商品を狙っていけばいいのか。
具体的に解説していきます。
今回はあまりに難しいものは割愛します。
例えば「はんだ」を使って基板を修理するといった専門的なものは除外しました。
ちょっとした知識で修理が実践できるアイテムだけにしましたので
是非挑戦してみてください。
〇玩具(電気系)
おもちゃは子供がガンガン遊んだものが多いので、
部品が無いとか破損しているとかそういった商品が多いですね。
後は古い商品で電源が入らないといった症状のものもたくさん見受けます。
しかし電源が入らない理由の多くが分解して簡単な清掃で直るようなものがほとんどです。
例えば仮面ライダーのベルト。
特に昭和ライダーや平成初期のライダーのベルトはファンが多く、
古いものほど高価で取引されています。
僕が以前仕入れたのジャンク品が仮面ライダークウガのベルトです。
この商品は比較的、回転部分が回らなくなったりしやすい商品です。
僕が仕入れた時も音は鳴るけど光が回転しないという症状でした。
音が鳴らないとしたら原因はおそらく回路なので
素人の僕には手が出せませんでしたが、光が回らないだけなら何とかなりそうです。
また、古いおもちゃで貴重なものだったので
最悪部品取りとして元は取れるだろうと考えて仕入れました。
実際この商品は電池フタをなくしやすい商品で電池フタだけでも需要があります。
自宅で分解して見ると回転する部分が古いグリスでべとべとしていました。
そこを綿棒で拭きとって新しいグリスをちょっと足してやったら問題なく回りました。
仕入れは3000円で30分ほどの修理作業で売値が9000円。
このように、簡単な掃除で直るものも多いです。
- なんとなく自分の手におえそうか
- 最悪部品取りとしての価値があるか
で判断し、安く仕入れれば勝算は比較的高いジャンルです。
〇玩具(フィギュア)
フィギュアも長期間放置されてべたべたしたものが多いですよね。
こういったものはワゴンセールなどで放置されていることも多く商品価値はほぼゼロです。
このまま販売したらクレームになりそうです。
しかしこのべたべたも洗えば落ちます。
100均で「セスキ炭酸ソーダ」という洗剤コーナーにある商品を買ってきて
バケツの水で薄めてください。
そこにフィギュアを漬けてしばらくするとべたべたが取れるので、
濡らした柔らかい布で拭きとります。
塗装を痛めない様丁寧に扱ってください。
これで乾燥させたらピカピカになります。
大体1500円ほどで仕入れて2900円くらいで販売しました。
メンテナンスには漬け置き時間も入れると3時間ほど。
手間を考えると若干効率悪いですが、
それでもほかのジャンルで仕入れができなかった場合こういった商品を仕入れています。
〇家電・ゲーム機
家電製品は回路や基板などを直さないといけない場合が多いので
個人的にはおすすめできません。
ただし、ゲーム機に関しては部品取り需要があるので、古いゲーム機は仕入れ対象です。
PSPなどは電源が入らないものでも2000円~3000円ほどの価格が付きます。
人気の色などを把握しておきましょう。
〇ブーツ
レッドウィングやチペワなどの革のブーツは一見傷が多く汚れているように見えても
簡単なメンテナンスで綺麗にすることができます。
馬毛のブラシ(1000円ほど)とミンクオイル(1000円ほど)を買ってきて
ブラッシングしながらオイルを塗りこんでください。
付けすぎないよう薄く塗り伸ばす感じです。
しばらく置いた後、乾いた布で綺麗にふき取った後
再度ブラッシングをすると細かい傷が消えて全体が艶々、ピカピカになります。
靴底が汚れている場合は紙やすりなどで軽く削るとこちらも綺麗になります。
ブーツは中古だと定価が高いわりには安く売られていて、
状態の悪いものを6000円~10000円くらいで仕入れて15000円くらいで販売可能です。
〇アクセサリー
最後はシルバーアクセサリーです。
黒ずんだり、傷がついていたりした物が安く売られています。
表面の黒ずみはアクセサリーショップやドンキなどでも売っている
シルバークロスで簡単に落とすことができます。
細かいところまで黒ずんで真っ黒になったものはアルミホイルに重曹を入れ、
そこにお湯を注いで溶かした中にアクセサリーを入れるという方法で
簡単にピカピカにすることができます。
歯磨き粉と歯ブラシで磨くという方法もありますが、
個人的には傷がつきやすくなるのでおすすめしません。
傷に関してはホームセンターに売っている紙やすりを使って
自分で磨くという方法もありますが、加減が難しくおすすめしません。
そこで街のアクセサリーショップに持ち込んで専用の機械で
小傷を削ってもらうという方法がおすすめです。
1~2個くらいならほとんどのところでサービスとして無料でやってくれるでしょう。
ただし何個も持ち込むと料金を取られる可能性はあります。
最終手段
部品取りとして価値のあるもので、どうしても直せなかった、
というものはそのまま出品してしまいましょう。
ヤフオクでは常にジャンク品の需要があります。
もちろんジャンクであることを明記したうえでの出品にしてください。
直せるかどうか怪しいものを仕入れる場合は部品取りとしての価値があるかどうか
考えてから仕入れると失敗がありません。
まとめ
ジャンク品と聞くと大概の人が仕入れ対象から外してしまうでしょう。
これは非常にもったいないですね。
確かにそのほとんどは素人の手に負えないものかもしれません。
ですが一方で、簡単に直せるお宝商品かもしれません。
もし、簡単に直せるようなものなら安く仕入れられる分、利益を出しやすいと思ませんか?
リサイクルショップで中古せどりをメインでやっている方、
是非ジャンクコーナーも覗いてみてください。
「あれ、これくらいなら直せそう」
そんな商品に出会えるかもしれません。
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