Googleなどの検索エンジンには独自の「検索アルゴリズム」が存在します。
それと同じで、AmazonにもA10と呼ばれる独自の検索アルゴリズムが存在します。
Amazonで出品中の商品を上位表示させるためには、
Amazonの検索アルゴリズムA10に対応したSEO対策を行う必要があります。
Amazonで適切なSEO対策を行うことで、
出品中の商品を上位表示し、売上アップを計ることができます。
この記事では、
AmazonのSEO対策の方法、SEO対策で上位表示させる方法、上位表示されやすい商品、
SEO対策で売上アップする方法について詳しく紹介します。
AmazonのSEOとは
引用元:https://www.sunloft.co.jp/dx/blog/seo-measures/
AmazonのSEOとは、
Amazon独自の検索エンジンのアルゴリズムA9(A10)に対応した対策を施すことで、
出品中の商品を上位表示されやすい状態にすることを言います。
Amazonの検索アルゴリズムA9に関しては、他の記事で詳しく紹介しています。
現在、A9は進化してA10となりました。
Amazon A10はAI(人工知能)を利用しており、
売れやすい商品を上位表示するようになっています。
自身が出品中の商品を上位表示させるためには、単に売れやすいだけではなく、
出品者のこれまでのレビュー数など、複数の条件が重要視されます。
Amazonの検索結果はどのように表示される?
Amazonの検索結果では、以下の3つの項目が表示されるようになっています。
- スポンサーブランド広告
- スポンサープロダクト広告
- オーガニックランキング(SEOでの表示結果)
引用元:https://www.amazon.co.jp/s?k=
「スポンサーブランド広告」、「スポンサープロダクト広告」は、
基本的にAmazonで有料の広告を出した場合に表示される項目となります。
そのため、Amazonの検索結果で、
SEO対策により表示される検索結果は3段目からとなることが分かります。
また、Amazonで検索する人が2ページ目以降を見る人は全体の30%程度と言われています。
上位3件に表示された検索結果がクリックされる割合も60%以上と言われており、
1位の検索結果がクリックされる割合も30%程度と言われています。
このことから、AmazonのSEO対策で最大の販売効果を発揮させるためには、
検索結果の上位3件以内、できれば1位の表示を狙いたいものです。
AmazonのSEO対策で上位表示させるための対策は?
引用元:https://www8.cao.go.jp/koutu/kyouiku/i007.html
AmazonのSEO対策で上位表示させるためには、
Amazonの検索アルゴリズムA10で重要視される項目を満たす必要があります。
Amazonの検索アルゴリズムA10で重要視される主な項目は以下の通りです。
- 商品を検索しやすいキーワード
- 商品の販売件数
- ユーザーのレビュー数
- 商品の価格
- 在庫の有無
- CVR率(ユニットセッション率=注文数 ÷ 訪問者数 × 100)
- Amazon以外での検索による流入者への販売率
- Amazonでの検索による販売件数
それぞれの項目について説明します。
AmazonのSEO対策・商品を検索しやすいキーワード
引用元:https://www.amazon.co.jp/
AmazonのSEO対策では、
「その商品を検索しやすいキーワード」が最も重要視されます。
そのため、商品名や商品説明などに含めるキーワードが非常に重要です。
商品名だけでなく、対応する機種名や別の呼び方など、
狙った商品が検索されやすいキーワードを、
商品名や商品説明など複数の盛り込むことが重要となります。
例として、「iPhone」のキーワードを使用するより、「iPhone 13」とした場合、
具体的な機種名も記載されているため、検索でヒットする可能性が高くなります。
AmazonのSEO対策で、
有効なキーワードを盛り込むために重要な項目は以下の通りです。
- 商品名
- 商品説明(箇条書き)
- 商品紹介コンテンツ
- 検索キーワード
上記に記載した項目の中で、上にある項目ほど重要度が高く、
下に行くに従って重要度が低くなります。
キーワード設定のルール
AmazonのSEO対策では、商品名や商品説明などに含めるキーワードが非常に重要です。
Amazonで定められている商品名の主なルールは以下の通りです。
- 正式な商品名を記載する
- 文字数はスペースを含めて全角50文字以内
- ファッションなどのカテゴリーではスペースを含めて全角65文字以内
- アルファベットとハイフンは半角のみ使用可能、全角文字の使用禁止
- 半角カタカナは使用禁止
- 漢数字は使用禁止(一、二など)
- 商品名で使用するスペースは半角のみ使用可、全角スペースは使用禁止
- 商品の分量は必ず記載が必要
- 商品に直接関係ない情報を含めない(レア、激安、夏、サマーなど)
- 特殊文字の使用禁止(★、○など)
Amazonで商品名に使用できるキーワードの規約については、
Amazonの商品名ガイドラインで厳しく定められています。
Amazonの規約に違反したキーワードを使用してしまうと、
上位表示が期待できないだけでなく、検索結果に表示されない場合もあります。
そのため、キーワードの選定には十分な注意が必要です。
商品説明で使用するキーワードの例
Amazonでの検索に限らず、商品を探す場合、
同じ商品でも、複数のキーワードで検索される場合がほとんどです。
同じ発音となる商品名であっても、
文字で記載した場合は違う表記になったり、
異なるキーワードで検索される商品もあります。
そのようなキーワードの例をいくつか紹介します。
- ヘッドホン→ヘッドフォン→イヤホン
- iPhone→アイフォン→アイホン
- Bluetooth→ブルートゥース→無線→ワイヤレス→コードレス
AmazonのSEO対策・商品の販売件数
これまで、ある程度の個数が販売されている商品は、
Amazonの検索アルゴリズムA10に「人気がある商品」と判断されるため、
検索結果で上位表示される可能性が高くなります。
その商品が売れているかは、レビュー数からある程度想像することができます。
正確な販売個数は、無料のせどりツール、
「MonoTracer(モノトレーサー)」を使用することで調べることが可能です。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
MonoTracer(モノトレーサー)に関しては、他の記事で詳しく紹介しています。
注意点としては、過去に売れている商品の場合でも、直近の販売個数が少ない場合は、
Amazonの検索アルゴリズムA10から人気がある商品と判断されない可能性があります。
残念ながら、直近の販売個数が判断される期間に関しては、
Amazonから明確な日数は公開されていません。
ネット上の情報では、7日間〜14日間と考えられています。
AmazonのSEO対策・ユーザーのレビュー数
引用元:https://www.amazon.co.jp/CASEKOO-iPhone13
AmazonのSEO対策では、
「ユーザーレビュー数」が多い商品は上位表示されやすくなります。
Amazonのレビューは5段階になっており、
★の数が多いほど高評価のレビューとなります。
ユーザーレビュー数、
高評価が多い商品は上位表示されやすいと言えるでしょう。
下の画像でも、検索結果の上位4件に表示されている商品は、
全て★4つ以上の高評価であることが分かります。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
Amazonでは、ヤフオク等と比較して、
ユーザーが評価をする割合が少ないと言われています。
評価を増やす方法として、ユーザーに商品購入のお礼メールを送信する際に、
評価をお願いするのも有効な手段です。
注意点としては、評価をお願いする際に、良い評価をすることを条件に、
金銭や特典を付与するなどの行為は、
Amazonの規約違反となりますので絶対にやらないようにしましょう。
AmazonのSEO対策・商品の価格
商品の販売価格は、AmazonのSEO対策の中でも非常に特殊な項目になります。
Amazonの検索アルゴリズムA10では、相場から極端に離れた商品価格を設定した場合、
検索結果が極端に悪くなることが分かっています。
例えば、現在の相場が1万円の商品を相場より大幅に安い1,000円で出品したり、
相場より大幅に高い2万円で出品した場合などです。
相場に合った適切な価格で出品し、
価格変更する際も相場から外れないことを心がけることで、
Amazonの検索結果で上位表示されやすくなります。
AmazonのSEO対策・在庫の有無
AmazonのSEO対策では、
在庫の有無は上位表示させるための重要な項目となります。
Amazonの検索アルゴリズムA10では、
在庫切れの商品は上位表示されない仕組みとなっています。
また、在庫を持っているだけでなく、
一定期間、在庫を保持していることも重要視されると言われています。
日頃から適切な在庫管理を心がけ、
在庫切れの商品を発生しないようにしましょう。
AmazonのSEO対策・CVR率(ユニットセッション率)
AmazonのSEO対策では、
「CVR(コンバージョン)率」は上位表示されるために重要な項目となります。
AmazonのSEOでは、アクセスに対する売上を最大限に確保するため、
CVR率の高い商品は上位表示されやすくなります。
CVR率は「ユニットセッション率」とも言われ、
「販売数 ÷ 訪問者数 × 100」で計算することができます。
例として、Amazonで出品中の商品ページに500人の訪問者があり、
50人が購入した場合のCVR率は10%となります。
AmazonのSEO対策・Amazon以外での検索による販売率
AmazonのSEOでは、SNSなど、Amazon以外の媒体からの流入による販売率は、
「新規顧客の可能性が高い」と判断されるだけでなく、
今後の売上に貢献する可能性が高いため重要視されると言われています。
そのため、TwitterやFacebookなど、
Amazon以外の媒体から流入したアクセスからの販売率が高い場合は、
上位表示されやすいと言われています。
AmazonのSEO対策・Amazonでの検索による販売件数
AmazonのSEO対策では、
Amazon内での検索による購入者は、「Amazonの固定客」と判断されるため、
検索で上位表示されるための重要条件だと言われています。
そのため、Amazonでの検索による購入者を増やすことは、
上位表示させるために重要な項目と言えるでしょう。
AmazonのSEOで売上をアップする方法
引用元:https://www.ac-illust.com/
直接的にはAmazonのSEOには関係ありませんが、
Amazonの売上をアップさせる方法として主に以下の項目が考えられます。
- Amazon FBAでの出品
- キーワードに合致した画像の選択
- クーポンの設定
- Amazon広告の利用
- SNSを活用する
上記の項目は、Amazon SEOでの検索結果に直接影響を与えることはないと言われていますが、
実行することでAmazonの売上アップが期待できます。
結果として、自身が出品中の商品の販売個数が増えることで、
将来的にAmazonでの検索順位の向上が見込めます。
Amazonで売上をアップする方法・FBAで出品する
Amazonでは、「自己発送の出品者」より、
「FBAの出品者」の方が商品が売れやすくなります。
FBAで出品されている商品は、
Amazonの倉庫から、24時間365日、いつでも迅速に発送されます。
そのため、購入者は安心感があります。
Amazonで売上をアップする方法・キーワードに合致した画像の選択
Amazonの検索結果には、商品タイトルだけでなく商品画像も表示されます。
ユーザーの中には、商品タイトルよりも商品画像を見てクリックする人も少なくありません。
そのため、商品タイトルに使用されているキーワードから、
その商品が連想されやすい画像を使用するのは非常に重要となります。
Amazonの商品画像は、最大で9枚まで投稿可能です。
ただし、通常、商品ページに表示されるのは7枚目までとなります。
また、1枚目の画像が検索結果にも表示されるようになっています。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
また、Amazonの商品説明で使用する画像は、
以下の点に注意することでCVR率のアップが期待できます。
- 背景は白、商品だけの画像を使用する
- 画像に文字を入れないようにする
- 見栄えの良い画像を使用する
- 長辺が1000px以上の画像を使用する
- 商品の特徴が伝わる画像を使用する
- アングルを変えて撮影した画像を使用する
- 使用中のイメージが伝わる画像を使用する
- イラストは使用しない
画像の背景は白で商品だけの画像を使用する
背景は白、商品以外の物が写らない画像を使用するようにしましょう。
画像に文字を入れないようにする
背景と同様に、画像にはなるべく文字を入れない方が効果的です。
見栄えの良い画像を使用する
Amazonで使用可能な画像の条件はAmazonの規約で定められています。
そのため、万が一、Amazonの規約に違反した画像を使用していた場合、
上位表示される可能性は極めて低くなります。
Amazonの規約を守った画像を使用するのは当然ですが、
その商品の外見がハッキリと判別できる、
見栄えの良い画像を使用するようにしましょう。
長辺が1000px以上の画像を使用する
引用元:https://www.amazon.co.jp/
Amazonの商品ページでは、長辺が1000px以上の画像を使用することで、
画像にカーソルを合わせた場合にズーム表示させることが可能になっています。
画像がズーム表示されることで、
より詳細な部分までユーザーに見てもらうことができます。
商品の特徴が伝わる画像を使用する
引用元:https://www.amazon.co.jp/Type-C-
商品説明で使用した特徴が、見ただけで伝わるような画像を使用すると効果的です。
上の画像のように、商品に搭載されている、
USB端子などの数が明確に分かる画像を使用すると良いでしょう。
アングルを変えて撮影した画像を使用する
正面だけでなく、複数のアングルから撮影した画像を使用することで、
商品の詳細なイメージが伝わりやすくなります。
また、背面など、商品の詳細なディテールを伝えやすくなります。
使用中のイメージが伝わる画像を使用する
商品によっては、使用中のイメージが想像できない場合もあります。
そのため、使用中のイメージが分かる画像を使用するのは非常に効果的です。
イラストは使用しない
使用する画像はイラストではなく、商品そのものの画像を使用するようにしましょう。
Amazonで売上をアップする方法・クーポンを設定する
クーポンを設定することで、ユーザーがオトク感を感じるため、
商品ページに訪れたユーザーのCVR率の向上が期待できます。
CVR率が向上することは販売数の増加に繋がるため、結果として、
将来的にAmazon SEOで上位表示されやすくなる可能性が高くなります。
Amazonで売上をアップする方法・Amazonの広告を利用する
「スポンサープロダクト広告」など、Amazonの有料広告を利用することで、
強制的に検索結果に上位表示させることができます。
この場合、広告期間中の費用は必要になりますが、商品の販売個数が増えることで、
将来的にAmazon SEOでの上位表示に繋がる可能性が高まります。
Amazonで売上をアップする方法・SNSを活用する
FacebookやInstagramなど、Amazon以外のメディアからのアクセス流入は、
AmazonのSEOで上位表示されるために重要視される項目となります。
SNSを上手く活用することで、Amazonの上位表示に役立てることができます。
まとめ
AmazonのSEO対策で上位表示されるために必要となる主な項目は以下の通りです。
- 商品名や商品説明に使用するキーワード
- 商品の販売件数
- ユーザーのレビュー数
- 適切な商品の価格
- 一定期間、継続的な在庫の確保
- CVR率(ユニットセッション率)の向上
- Amazon以外の媒体からのアクセスによる購入
- Amazonでの検索による販売件数
また、間接的にAmazonのSEOで上位表示に関連する項目には主に以下があります。
- Amazon FBAを利用する
- キーワードと画像のマッチング
- クーポンの設定
- Amazon有料広告の利用
- SNSを活用する
Amazon SEOで上位表示させるためには、
商品名や商品説明に使用するキーワードだけでなく、
使用する画像の選定やレビュー数など様々な条件があります。
Amazon内での検索結果を意識するだけでなく、TwitterやFacebookなど、
Amazon以外の媒体からのアクセスも意識してAmazonのSEO対策を行うことで、
検索結果での上位表示が期待できます。
この記事が読者の皆さんの売上アップに役立てば幸いです。
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