せどりでは、資金を効率良く回転させることが非常に重要です。
資金を効率良く回転させることができれば、
小資金でも大きな売り上げをあげることが可能です。
しかし、資金の回転率だけで売り上げをアップさせるのには限界があります。
売れる商品だと分かっていても、資金が少ないため、
仕入れを諦めた人もいると思います。
そこで、「クラウドファンディング」を利用して資金を集め、
一気に大きな売り上げを実現する方法があります。
現在、クラウドファンディングは資金集めの手法として、
知名度が高い手法です。
クラウドファンディングをせどりに応用すれば、仕入れ資金の心配もなく、
しかも無在庫で商品を販売することが可能です。
この記事では、クラウドファンディングの始め方、
クラウドファンディングでせどりの資金を集める方法、
クラウドファンディングで売れる商品をリサーチする方法、
メリット・デメリットについて詳しく紹介します。
クラウドファンディングとは
引用元:https://camp-fire.jp/academy/articles/article-1
クラウドファンディングとは、
インターネットを利用して資金を調達する手法です。
クラウドファンディングのクラウドの意味は「群衆」、
ファンディングの意味は「資金調達」です。
この2つの単語を組み合わせた造語が、
クラウドファンディングになります。
クラウドファンディングは、
企業がテストマーケティングなどの目的で行うイメージがあります。
しかし、最近では個人が製品を開発したり、
海外から輸入した商品を販売するための手段として、
クラウドファンディングを行う例も珍しくなくなってきました。
せどらーの中にも、
クラウドファンディングで資金調達し、
商品を販売している人が存在します。
クラウドファンディングの種類は?
引用元:https://sasaki-taxoffice.com/cloudfounding
現在、主なクラウドファンディングとして、
以下の6種類が存在すると言われています。
- 購入型
- 寄付型
- 融資型
- 株式投資型
- ファンド型
- ふるさと納税型
それぞれのクラウドファンディングの特徴について説明します。
クラウドファンディングの種類・購入型
購入型のクラウドファンディングでは、支援者は、リターンとして、
プロジェクトで企画した商品やグッズなどを受け取ることができます。
イメージとしては、支援者から集めた資金を製品の開発費用にする、
まだ日本で販売されていない新しい商品を輸入するなどのパターンがあります。
また、購入型クラウドファンディングには、
期間内に目標金額を達成した場合にプロジェクトが成立する「All-or-Nothing型」、
支援者が1人でも存在する場合にプロジェクトが成立する「All-In型」の2種類あります。
クラウドファンディングの種類・寄付型
寄付型のクラウドファンディングでは、
プロジェクトの内容に賛同する人が、
お金を寄付する仕組みになっています。
寄付型のクラウドファンディングでは、
一部の例外を除いて、
基本的に支援者に対してのリターン(お返し)はありません。
そのため、大規模災害の被災地を支援したり、
難病の子供の治療費を集めるなど、社会的・福祉的な用途として、
クラウドファンディングが行われた例が多く見られます。
クラウドファンディングの種類・融資型
融資型のクラウドファンディングでは、
大手の企業が、個人の投資家から資金を集め、
大口の投資として投資先に融資することで、
高金利を得る仕組みです。
資金を大口化することで、通常は個人が参入できない企業や、
投資案件に参入することが可能になります。
融資型のクラウドファンディングを行う場合、
事業者は「貸金業法」や「金融商品取引法」の規制を受けるため、
この点には注意が必要です。
クラウドファンディングの種類・株式投資型
株式投資型は、個人ではなく、
非上場の株式会社が資金調達のために行うクラウドファンディングです。
株式会社はプロジェクトの支援者から資金を集める代わりに、
非公開株を提供する仕組みになっています。
通常は購入できない非公開株を、
手軽に購入できる株式投資型のクラウドファンディングですが、
投資先の企業の業績など、投資前には十分に調査する必要があります。
クラウドファンディングを募集する企業側には年間1億円未満、
投資家には一人当たり50万円までの金額制限があります。
クラウドファンディングの種類・ファンド型
ファンド型のクラウドファンディングは、企業が行う資金調達の方法です。
株式型のクラウドファンディングと同じで、
特定の事業に対して支援者が出資する仕組みになっています。
事業の売上が上がった場合、プロジェクトの支援者は、
売上に基づいた分配金という形で金銭的なリターンを得ることができます。
クラウドファンディングの種類・ふるさと納税型
ふるさと納税型のクラウドファンディングでは、
全国の自治体が抱える問題点を解決するために、
クラウドファンディングで資金を集める手法です。
各自治体のプロジェクトに共感した支援者は、
支援することで、地域の特産品などを受け取ることができます。
また、ふるさと納税で支援した金額は、
寄付金として控除を受けられる点も、
他のクラウドファンディングと異なる特徴の一つです。
クラウドファンディングのやり方は?
引用元:https://psychogenic.com/howto/
ここからは、
せどりでクラウドファンディングを応用する場合のやり方について解説していきます。
せどりで資金を集める場合は、
「購入型」のクラウドファンディングを利用することになります。
具体的な流れは以下のようになります。
- 海外のクラウドファンディングサイトで商品をリサーチ
- メーカーに問い合わせる
- 独占販売契約可能か商談する
- 契約締結
- 日本国内のクラウドファンディングに出品する
- 出品終了
- クラウドファンディングで集めた資金が入金される
- 売れた分を発注する
- 届いた商品を発送する
それぞれの項目について説明していきます。
海外のクラウドファンディングサイトで商品をリサーチ
引用元:https://www.kickstarter.com/projects/horizonteam/
海外のクラウドファンディングで売れそうな商品をリサーチします。
購入型クラウドファンディングで資金を集める場合、
おすすめの海外クラウドファンディングサイトは以下の2つです。
- Kickstarter
- INDIEGOGO
商品をリサーチする際には、最低でも以下の点をチェックするようにしましょう。
- 目標金額よりも大幅に大きな金額を集めているか
- 日本でも売れそうな商品か
おすすめの海外クラウドファンディングサイト・Kickstarter
引用元:https://www.kickstarter.com/
Kickstarterはアメリカ発、
世界でもトップのシェアを持っているクラウドファンディングサイトです。
Kickstarterはサイトの審査が厳しく、
購入型の「All or Nothing形式」だけのクラウドファンディングに対応しています。
そのため、
全体的にクオリティの高いプロジェクトが掲載されています。
現在、Kickstarterのサイトは日本語表示が可能です。
また、サポートも日本語に対応しているため、
英語が苦手な人でも気軽に利用することができます。
一部のプロジェクトでは英語で標示されているものもありますが、
「Google翻訳」などでページを日本語に翻訳すれば問題ありません。
おすすめの海外クラウドファンディングサイト・INDIEGOGO
引用元:https://www.indiegogo.com/
INDIEGOGOもアメリカのクラウドファンディングサイトです。
INDIEGOGOは、「All ot Nothing方式」と「All in 方式」、
2つの購入型のクラウドファンディングに対応しています。
そのため、サイトに掲載されている多数のプロジェクトが、
必ず資金を受け取れる「All in 方式」で出資者を募集しています。
また、INDIEGOGOはKickstarterよりもサイト掲載の審査が緩くなっています。
そのため、他では掲載できなかったプロジェクトが見つかる場合もあります。
Kickstarterで成功したプロジェクトが、INDIEGOGOを利用して、
再度クラウドファンディングを行うのが業界の一般的な流れとなっているようです。
売れている商品を見つけたら出品者に問い合わせる
引用元:https://japaclip.com/email-icon/
目標金額を大きく超えて資金を集めている商品を見つけたら、
プロジェクトの出品者(メーカー)に問い合わせてみましょう。
まず最初に、プロジェクトの出品者に問い合わせるために、
クラウドファンディングサイトにアカウントを作成する必要があります。
利用者用のアカウントは、
氏名とメールアドレスだけで作成できるので誰でも簡単に登録できます。
クラウドファンディングサイトでの問い合わせ方法
クラウドファンディングサイトへの登録が完了したら、
気になっているプロジェクトの出品者へ問い合わせてみましょう。
ここでは例として、Kickstarter内に掲載されている、
以下のプロジェクトへ問い合わせてみます。
引用元:https://www.kickstarter.com/projects/chroniclecardsii/
こちらのプロジェクトでは、まだ期間終了まで20日も残っています。
それにも関わらず、既に20万ドル以上の資金が集まっていることが分かります。
引用元:https://www.kickstarter.com/projects/chroniclecardsii/
プロジェクトの出品者に問い合わせるために、画面を少し下にスクロールします。
サイトの右側に、出品者の名前が記載されているのでクリックします。
引用元:https://www.kickstarter.com/projects/chroniclecardsii/
出品者情報が表示されます。
「お問い合わせ」をクリックすると、問い合わせ用のフォームが開きます。
引用元:https://www.kickstarter.com/projects/chroniclecardsii/
ここからプロジェクトの出品者に問い合わせることが可能です。
引用元:https://www.kickstarter.com/projects/chroniclecardsii/
独占販売が可能なら契約する
メーカー(プロジェクトの出品者)と交渉します。
契約する前には、必ず商品のサンプルを取り寄せるようにしましょう。
品質に問題がなく、「独占販売契約」が可能であれば契約します。
契約前には、主に以下の点を確認する必要があります。
- 最低購入数量(ロット数)の有無
- 入金後の納期
- 送料
日本国内でライバルとの競合を避けるため、
必ず「独占販売契約」を締結するようにしましょう。
各プロジェクトのコメント欄をチェックし、発送の遅延など、
支援者からのクレームがあった場合に、
適切な対応をしているか確認するようにしましょう。
発送の遅延は、日本のクラウドファンディングサイトでの出品終了後、
大きなクレームへと繋がる可能性が高いため、
充分にチェックする必要があります。
日本のクラウドファンディングサイトに出品
リサーチした商品の独占販売契約を結んだら、
いよいよ日本のクラウドファンディングサイトに出品します。
日本国内にあるおすすめの購入型クラウドファンディングサイトは以下の2つです。
- MAKUAKE
- CAMPFIRE
日本のクラウドファンディングサイト・MAKUAKE
引用元:https://www.makuake.com/
MAKUAKEはサイバーエージェントグループの「株式会社マクアケ」が運営しており、
日本の購入型クラウドファンディングでは知名度の高いサイトです。
MAKUAKEに掲載されているプロジェクトは、
WEB、TV、雑誌など、サイバーエージェントグループに関連する、
様々なジャンルのメディアで紹介や表示される可能性が高くなります。
そのため、他のクラウドファンディングサイトと比較して、
情報発信力が強い点がMAKUAKEの特徴と言えるでしょう。
プロジェクトの掲載手数料は無料となっています。
集まった支援金から差し引かれる手数料は、
プロジェクトで集まった金額の20%となっています。
支援金は、
プロジェクトが終了した翌々月の第3営業日に入金されるようになっています。
支援金の振り込み時期に関しては、こちらで詳しく説明しています。
日本のクラウドファンディングサイト・CAMPFIRE
引用元:https://camp-fire.jp/
CAMPFIREは日本最大のクラウドファンディングサイトです。
日本国内では利用者の数が最も多く、プロジェクトのジャンルも豊富なため、
クラウドファンディング初心者でも気軽に利用できる点が特徴となっています。
CAMPFIREの場合もプロジェクトの掲載手数料は無料となっています。
その他の手数料は、集まった支援金の17%となっています。
支援金は、プロジェクトが終了した翌月末に入金されるようになっています。
支援金の振り込み時期に関しては、こちらで詳しく説明しています。
クラウドファンディングサイトでの出品終了
引用元:https://japaclip.com/desk-calendar/
クラウドファンディングサイトでの出品が終了したら、
約1ヶ月間、支援金が入金されるのを待ちます。
支援金が入金されたら、売れた数だけ商品を発注します。
商品が届いたら、支援者に発送する流れとなります。
商品の発送は、クラウドファンディングに特化した、
「発送代行業者」などを利用することで、
自身の作業時間を減らすことが可能です。
クラウドファンディングのメリットは?
引用元:https://www.photo-ac.com/
せどりの資金をクラウドファンディングで集める手法には、
主に以下のメリットがあります。
- 在庫が不要
- 価格競争が起こらない
- 高利益率
- 宣伝効果
- クラウドファンディング終了後も継続して販売できる
- オンラインだけで全て完結する
それぞれのメリットについて説明します。
クラウドファンディングのメリット・無在庫かつ仕入れ資金がいらない
クラウドファンディングで商品を販売する場合、
プロジェクトの終了後、入金された支援金を利用して、
売れた数だけ商品を仕入れて発送するため、
出品する際には在庫も仕入れ資金も不要です。
商品の納期に関しては、クラウドファンディングサイトに出品する際に、
プロジェクトの説明に明記する必要があります。
プロジェクト終了後は、
明記した予定通りに商品を発送すれば良いため、
規約違反にもならず、無在庫でも全く問題ありません。
クラウドファンディングのメリット・価格競争が起こらない
せどりでは、ライバルとの価格競争のため、
値下げ競争になってしまうことも珍しくありません。
しかし、クラウドファンディングを利用した仕入れでは、
海外メーカーと「独占販売契約」を結ぶため、
その商品を日本国内で販売できるのは自分だけになります。
そのため、ライバルが発生せず「独占価格」で販売することが可能です。
クラウドファンディングのメリット・高利益率
前述した通り、日本では仕入れた商品を独占販売できるため、
価格設定も自由に行えます。
常に高利益が狙えます。
クラウドファンディングのメリット・宣伝効果が高い
クラウドファンディングサイトに出品して、
プロジェクトが注目を集めると、
様々なメディアから取材の申込が来る可能性があります。
様々なメディアに掲載された場合には、
より多くの支援金を集めることが可能になります。
クラウドファンディングのメリット・継続して販売できる
前述した通り、メディアなどで取材されて一般にも注目されたプロジェクトは、
クラウドファンディングサイトでの出品終了後も、
Amazonや楽天市場など、大手ネットショップなどに出品して、
継続的に独占販売することが可能です。
クラウドファンディングのメリット・オンラインだけで完結できる
海外メーカとの交渉や契約などは、
ZOOMやSKYPEなど全てオンライン上で行います。
基本的に英語は必要になりますが、
通訳さんに対応してもらうため心配ありません。
通訳専門業者の料金は数万円と高額ですが、
クラウドソーシングサービスの「ランサーズ」などで外注することにより、
1回当たり数千円程度で通訳を雇うことが可能です。
一度契約してしまえば、商品の仕入れはオンラインで可能です。
仕入れた商品の発送作業も、発送代行業者に外注することで、
自宅から出ることなく、完全オンラインでのせどりが可能になります。
クラウドファンディングのデメリットは?
引用元:https://www.photo-ac.com/
メリットの多いクラウドファンディングですが、多少のデメリットはあります。
考えられる主なデメリットは以下の通りです。
- 利益が入金されるまで時間がかかる
- 不良品が発生する可能性がある
クラウドファンディングのデメリット・入金まで時間がかかる
クラウドファンディングサイトにプロジェクトを出品する場合、
1ヶ月〜2ヶ月の期間で支援者を募集することが一般的になっています。
プロジェクト終了後は、支援金が入金されるまで更に1ヶ月程度必要なため、
資金が入金されるまでには最低3ヶ月程度必要になります。
クラウドファンディングのデメリット・不良品が発生する可能性がある
クラウドファンディングでは、
商品を海外から仕入れるため、不良品が発生する可能性があります。
不良品が発生した場合は、交換対応などする必要があるため手間が掛かります。
海外メーカーと契約する前に、必ずサンプルを取り寄せ、
製品の品質に問題がないか確認するようにしましょう。
まとめ
クラウドファンディングを利用した仕入れを行えば、
ライバルとの価格競争からはサヨナラできます。
また、利益率も高く、クラウドファンディングサイトでの掲載終了後も、
Amazonや楽天市場などのネットショップで継続的な販売が可能です。
読者の皆さんも、この記事を読んだことをきっかけに、
海外クラウドファンディングサイトから、
無在庫の仕入れに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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