せどりをしていれば、将来的な目標として、海外から商品を仕入れたり、
日本の商品をアメリカのAmazon.comやEBAYなど海外で販売してみたい、
そう考えている人は少なくないと思います。
海外からの輸入、日本国内からの輸出、どちらに取り組む場合でも、
トラブル防止のため、安全で確実な配送方法を選択する必要があります。
輸出、輸入での配送手段としては、「DHL」、「FEDEX」の2社が有名です。
どちらも知名度が高く、安全性の高い国際配送業者です。
この記事では、DHLとFEDEXの配送料金はどちらが安いのか、
DHLとFEDEXで関税に違いはあるのか、
DHLとFEDEXの配送日数はどちらが早いのか、
これから海外への進出を計画しているせどらー向けに詳しく紹介します。
DHLとは
引用元:https://mydhl.express.dhl/jp/ja/home.html#/getQuoteTab
DHLはドイツに本拠地があり、
日本だけでなく、世界的にも知名度の高い国際配送業者です。
日本国内でも、多くの企業が海外配送の手段としてDHLを利用しています。
海外への発送手段としては、日本郵便が提供している「EMS」がよく知られています。
EMSなどの「国際郵便サービス」と比較して、
DHLなど国際配送業者の一番の違いは、
「配送業者が航空機を保有している」点にあります。
日本郵政が提供しているEMSの場合、
JALやANAなど民間の航空機の貨物スペースを間借りして荷物を配送しています。
そのため、コロナや政情不安など、突発的な出来事が発生した場合は,
荷物の配送が出来なくなってしまう可能性があります。
それに対して、DHLなどの国際配送業者は、
自社の航空機を保有しているため、安定して荷物を配送することが可能です。
DHLは世界の220以上の国や地域への配送に対応しています。
DHLの特徴として、国内配送業者を凌ぐ程の配送スピードの速さが挙げられます。
例として、アジア主要都市へ配送する場合、翌営業日の配送を実現しています。
時間指定にも対応しており、アジアやヨーロッパの主要都市への配送する場合、
午前9時までの配送が可能な点も特徴の一つとなっています。
FEDEXとは
引用元:https://www.fedex.com/ja-jp/home.html
FEDEXは世界最大規模の国際配送業者です。
FEDEXは世界220以上の国や地域への配送に対応しています。
FEDEXは、これまで複数の国際貨物航空会社を買収しています。
DHLと同様に自社で航空機を保有しており、
子会社としてFedEx Expressで貨物用航空機を運用しています。
FEDEXの特徴として、
取引量が多くなるほど配送料が安くなる「BtoC割引」が挙げられます。
そのため、定期的に海外に商品を配送する場合には、
DHLよりFEDEXを利用した方が配送料を節約できる可能性が高くなります。
DHLとFEDEX・どっちが安い?料金を比較!
引用元:https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=%E6%96%99%E9%87%91%E6%AF%94%E8%BC%83
DHL・FEDEX、どちらの配送料金も、
原則として「商品の重さ」で計算されるようになっています。
その上で、実重量と容積重量を比較して、
重い方の重量が配送料として適用されます。
そのため、単純に重量だけを計算すると、
DHLとFEDEXで同じ結果となる場合が多数あります。
ただし、DHLとFEDEXでは、使用する「梱包材料」によって、
適用される容積重量の計算方法が異なってくる場合があります。
DHL・FEDEXの料金は、主に以下の項目を基に料金が計算されます。
- 発送元と配送先
- 商品の内容(実重量・容積重量)
- 配送に必要な日数
- 燃料サーチャージ
- 運送保険料
FEDEXには手数料が多い
FEDEXを利用した場合、
土曜日に集荷した場合は配送料とは別に手数料が2,190円必要です。
上記以外にも、FEDEXでは「特別取扱料金」が発生する場合があります。
FEDEXの特別取扱料金はこちらから確認することができます。
FEDEXには取引量が多くなるほど配送料が安くなる、
「BtoC割引」が用意されているため、
DHLを利用した場合よりも料金が安くなる可能性もあります。
DHLの料金は?
DHLの料金は「書類」、「非書類」で計算方法が異なっています。
書類の場合、配送可能な重量は2kg以下となっています。
非書類の場合は、利用するDHLのサービスによって配送可能な重量は異なり、
最大で300kg以下となっています。
また、商品を輸出する場合、輸入する場合によっても料金が異なっています。
参考として、
最も料金が安いDHL Express Worldwideを利用した場合に、
輸出の料金は以下のようになっています。
引用元:https://shipping.dhl.co.jp/Global/FileLib/downloads-japan/PDF_Service_Guide.pdf
DHLの詳細な料金はこちらで解説しています。
DHLの料金・発送元と配送先
DHLの料金は、荷物を配送する国や地域によって料金を計算するようになっています。
配達所要日数によって、区分1〜区分9まで9つのエリアに分かれています。
引用元:https://yiwupassport.com/files/dhl_japan.pdf
DHLの料金・商品の重量(実重量・容積重量)
DHLでは、実重量・容積重量の両方を計測し、
どちらか大きい方の重量によって料金が計算されます。
荷物の重量は、
こちらのページにある「容積重量」から見積もりすることが可能です。
引用元:https://mydhl.express.dhl/jp/ja/help-and-support/shipping-advice/packing-with-care.html
DHLでは、ロゴが記載された「フライヤー」と呼ばれる、
異なる3種類の黄色のビニール袋の梱包材が用意されています。
フライヤーを使用した荷物に関しては、
容積重量ではなく、実重量で料金が計算されるようになっています。
引用元:file:///Users/narayousuke/Downloads/dhl_express_packing_guide_jp_ja.pdf
DHLの料金・配送サービス
DHLでは、配送スピードが異なる3つのサービスを提供しています。
- DHL Express Worldwide:配達可能な営業日に配達
- DHL Express 12:00:配達可能な営業日の正午までに配達
- DHL Express 9:00:配達可能な営業日の午前9時までに配達(アメリカは10時半まで)
引用元:https://shipping.dhl.co.jp/Global/FileLib/downloads-japan/PDF_Service_Guide.pdf
選択する配送サービスによって料金は異なります。
DHLの料金・燃料サーチャージ
燃料サーチャージは、航空機用燃料の価格変動により、
割増金として追加料金を加算するシステムです。
燃料サーチャージは、変動制料率表により計算されます。
DHLの最新サーチャージに関しては、こちらで確認することができます。
DHLの料金・運送保険料
「運送保険料」は以下の2種類あります。
- 基本補償:配送料に保険料が含まれている
- 有料補償:追加で保険料を支払う必要がある
DHLの基本補償は配送料金に含まれており、
1kg当たり25ドルまで補償されるようになっています。
有料補償の場合は、運送状1枚当たり2,500円または申告額の1.2%、
どちらか高い金額が保険料として適用されます。
FEDEXの料金は?
引用元:https://www.fedex.com/content/dam/fedex/international/rates/fedex-rates-imp-ja-jp-2023.pdf
FEDEXの場合も、商品を輸出する場合、
輸入する場合で配送料が異なっています。
また、配送可能な荷物の最大重量に関しても、DHLが300kg以下なのに対して、
FEDEXは1,000kg以上の荷物も配送することが可能です。
商品を輸入する場合の料金はこちら、
輸出する場合の料金はこちらで確認できます。
FEDEXでは「特別取扱料金」が発生する場合があります。
FEDEXの特別取扱料金はこちらから確認することができます。
FEDEXの料金は、こちらのページから見積もりすることが可能です。
FEDEXの料金・発送元と配送先
FEDEXの料金は、
商品を配送する国や地域によって計算されるようになっています。
配達所要日数によって、A〜Jまで10のエリアに分かれています。
引用元:https://www.fedex.com/content/dam/fedex/international/rates/fedex-rates-imp-ja-jp-2023.pdf
FEDEXの料金・商品の重量(実重量・容積重量)
FEDEXの場合も、実重量・容積重量の両方を計測し、
どちらか大きい方の重量によって料金が計算されます。
FEDEXにも専用の梱包資材が用意されており、
重量が2.5kg以下の商品であれば、書類用の「エンベロープ」や、
「再利用可能パック」などを利用することができます。
引用元:https://www.fedex.com/ja-jp/shipping/packaging.html
FEDEXの梱包材はこちらから確認できます。
FEDEXの重量計算はちょっと複雑
FEDEXが用意している梱包資材の「パック」などを使用することにより、
容積重量ではなく実重量が適用される場合があるため、
送料が安くなる可能性があります。
ただし、FEDEXの重量計算方法はやや複雑になっており、
エンベローブやパックを使用した場合でも、
容積が15,400立方センチメートルを超える場合は容積重量が適用されます。
また、エンベローブやパックを使用した場合、
商品の運送申告額の上限は100ドルまでとなっています。
商品の運送申告額が100ドルを超える場合には、
容積重量で送料が計算されます。
そのため、実際に適用される重量に関しては、
事前に見積をお願いした方が無難だと思われます。
FEDEXの料金・配送サービス
FEDEXでは、
料金や配送スピードの異なる5つの配送サービスを提供しています。
利用するサービスによって、配送日数、料金が異なっています。
- フェデックスITNファースト:世界各地へ通常1~2営業日で配送
- フェデックスITNプライオリティ:世界各地へ通常1~2営業日で配送
- フェデックスITNプライオリティフレイト:世界各地へ通常1~3営業日で配送
- フェデックスITNプライオリティダイレクトディストリビューション:通常2~4営業日で配送
- フェデックスITNエコノミー・フライト:世界各地へ通常3~5営業日で配送
FEDEXの料金・燃料サーチャージ
FEDEXの最新燃料サーチャージはこちらで確認することができます。
FEDEXの料金・運送保険料
FEDEXの基本補償は送料に含まれており、
100ドルまたは1kg当たり20ドル、
どちらか大きい金額が適用されます。
FEDEXでは、上記の金額を超えて補償を希望する場合、
「従価料金」を支払うことで補償が受けられるようになっています。
補償料は、荷物の申告額が12,500円または1ポンドあたり1,375円、
どちらか大きい方を超えた金額について、
12,500円ごとに170円 (端数切り上げ)された従価料金が適用されます。
DHLとFEDEX・関税に違いはある?
引用元:https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=%E9%96%A2%E7%A8%8E
DHLとFEDEX、どちらを利用した場合でも、
関税法により、商品の価格が10,000円を超えた場合には課税対象となります。
その場合、税関への申告が必要になりますが、
DHLとFEDEXで関税そのものに違いはありません。
ただし、申告手数料の面まで考慮して考えた場合、
トータルでの関税に関して支払う金額に違いが出る可能性はあります
DHLの輸出申告手数料は運送状1枚あたり1,800円となっています。
詳細な申告手数料はこちらで確認することができます。
FEDEXを利用して関税を支払う必要がある場合、
FEDEXが代わりに関税その他の税金を立て替えてくれるようになっています。
その場合は、1,000円または関税その他税金の2%、
どちらか大きい方の金額が手数料として請求されます。
DHLとFEDEX・どっちが早い?
引用元:https://www.istockphoto.com/jp/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88/%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%89%E6%84%9F
DHLとFEDEXでは、配送期間に大きな違いはありません。
配送地域によって異なりますが、最短で翌営業日、
最長でも6営業日程度となっています。
まとめ
DHLとFEDEXの料金、関税、配送日数について詳しく解説しました。
DHLとFEDEX、どちらの国際配送業者を利用した場合でも、
商品や梱包状態などによって料金が異なってくる可能性があります。
実際に集荷を依頼する前に、配送料や手数料など、全てが含まれた見積を依頼し、
料金に関してのトラブルを未然に防ぐように心がけましょう。
DHL配送料金の見積はこちらから、
FEDEX配送料金の見積はこちらから問い合わせできます。
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