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せどりで初めての確定申告に向けて簿記を解説【後編】 実際の入力・記帳方法

前回の記事では簿記の基本知識を解説しました。

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今回の記事では実際の入力を解説していきます。

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目次

簿記の仕方

では実際に簿記の入力の仕方を会計ソフトの画面を使って解説していきます。

今回はMFクラウドを使っていますが、
ほかの会計ソフトでもデザインが違うだけで名称などはほぼ同じです。

手書きやexcelの手作りで簿記を行う場合も参考になると思います。

貸方、借方、複式簿記など難しい専門用語の多い簿記ですが、
まずはここの入力を真似してゆっくりと理解していきましょう。

○8月20日に15000円の商品をクレジットカードで仕入れた

まずはせどりでよくある仕入れからです。

貸方・借方とありますが、要はお金の行き来した場所や理由のことです。

必ず対になっています。

例えば「(貸方)Amazon」↔「(借方)銀行口座」。
こんなようなイメージです。

これを解説するとそれだけで1記事できてしまうくらい複雑な用語なので
とりあえず「そんな用語があるんだ」くらいに考えてもらってOKです。

さて、商品を仕入れたら早速入力してみましょう。

貸方の勘定科目に「仕入高」と「商品代金」。

の勘定科目に「未払い金」と「購入金額」を入力します。

クレジットカードは後日引き落としになるので未払い金、
つまり「まだ払っていないお金で買った」という意味です。

摘要には後で分かるように何を買ったか、とか
支払い方法(この場合はクレジットカード)を記載します。

この項目は要するに「備考」ですね。
自由に記入してもらって構いません。

入力時、貸方の商品代金と借方の購入金額は必ず一致します。

商品代金15000円のPS3を買う際、
クレジットカードで15000円支払っているので、一致しないとおかしいですよね。

もしクレジットカードではなく事業用口座から引き出した現金なら貸方に「現金」。
デビットカードなら口座から即、引き落とされるので、「普通口座」と入力します。

事業主のプライベートなお金なら「事業主借」です。

何か買ったら左側の借方に「買ったものと金額」。
(今回なら「仕入れ」ですね)

右側の貸方に「買った方法と金額」を入れると覚えてください。

クレジットで仕入れた商品の代金が引き落とされた

先ほど8月20日にクレジットで仕入れた商品の代金が翌月の27日に引き落とされた場合です。

「未だ払っていないお金(未払い金)」が普通口座から引き落とされたので
借方に「未払い金」、貸方に「普通預金(事業用の口座)」と入力します。

これも先ほど同様、内容的には「何かを買った」事になるので

  • 左側の借方に「買ったものと金額」(今回は未払い金の清算)
  • 右側の貸方に「買った方法と金額」(普通口座から清算分を買った)

と入力すればOKです。

仕入れた商品がAmazonで20000円で売れた(入金は後日)

今度は逆で「お金が入ってくるパターン」です。

Amazonで商品が売れても即座に口座には入ってきませんよね。

ですが事業の簿記では損益が確定したら記帳しなければいけません。
実際のお金が動かなくても、「お金の取引が発生した時点」で記帳しないといけないのです。

今度は先ほどの「何かを買った」ケースの逆です。

  • 借方に「売掛金(Amazonに対する売掛金)」
  • 貸方に「売上高(実際に売れた)」を入力

考え方としてはお金が入ってくるときは

  • 左側の借方に「お金が入った場所と金額」
  • 右側の貸方に「お金が発生した理由」

これを入力すると覚えてください。

今回お金が入った場所は「売掛金」です。
現金じゃないので口座には入っていませんからね。
つまりAmazon側の売上口座にあなたのお金が入っているという意味になります。

この入力でAmazonに「売上高」つまり商品が売れたお金が
「売掛金として入金(実際あなたの口座には未入金ですが)」された状態になりました。

現金では入ってきていませんが、Amazonから20,000円入ってくることが確定したわけです。

売れた商品のお金が入金された

そのAmazonで売れた商品の代金が実際に入金されたら先ほど入力した
売掛金を解消してあげないといけません。

でないと先ほどの帳簿のままではAmazonからあなたの口座にお金が入ったのに、
帳簿上いつまでもAmazonからお金が入ってきていないことになります。

借方に「普通預金(事業用口座に入金されたので)」。

貸方に「売掛金(Amazonからの)」を入力します。

後から思い出せるように摘要に「Amazon」と入力しておきましょう。

これも先ほどの法則を思い出してください。
お金が入った時は以下の入力法則です。

  • 左側の借方に「お金が入った場所と金額」
  • 右側の貸方に「お金が発生した理由」

左側の借方に「お金が入った場所と金額」。
つまり普通口座に20000円入りました。

右側の貸方に「お金が発生した理由」。
売掛金、つまりAmazonの売り上げ口座からお金が発生し普通口座に入りました。

このように記入すればよいのです。

事業に必要なものを個人の財布から出した

商品を買った場合やお金が入ってきた場合は
先ほどの4つの事例を応用させれば大体解決します。

ここではちょっと特殊なケースを例にしてみましょう。

これは例えば出先でちょっとした買い物のときに、個人の財布からお金を出した場合です。

これも仕入れ同様「買い物」なので先ほどの仕入れのケース1.2を当てはめてみましょう。

左側の借方に「買ったものと金額」。
インクは消耗品なので消耗品を800円で買いました。

右側の貸方に「買った方法と金額」。
買った方法ですが、今回は事業主、つまりあなたの
プライベートな財布から会社がお金を「借りた」ので「事業主借」という項目を使います。

これが備品ではなく仕入れ代金をプライベートな財布から出した場合は
左の借方の勘定科目が「仕入高」になります。

借方の事業主借は「事業主貸」と間違えやすいのですが、
こっちにすると「事業主に貸した」ことになってしまいます。

プライベートな財布からお金を出したのにそのうえ
会社から借金したという意味になってしまうのです。

事業主貸は「会社のお金を自分のプライベートに使った」時に使う勘定科目です。

なお、この科目は個人事業主しか使えません。

とりあえずせどりで使いそうなケースをいくつか紹介してみました。

この入力を毎日行わなければいけません。

最初は簿記1項目に何分、何十分と悩むでしょう。
しかしそのうちにスムーズに入力できるようになってきます。

せどりに使う勘定科目やケースはそこまで多くありません。

2カ月ほど入力してみて、不安になったら一度税理士さんに相談してみましょう。
都度適切なアドバイスが受けられます。

自治体では必ず「税理士無料相談」を定期的に開催しています。
こういった機会を利用してプロにいろいろ聞いてみてはいかがでしょうか。

単式簿記と複式簿記、発生主義と現金主義

最後に、冒頭で触れた単式簿記や複式簿記について解説します。

補足というか予備知識みたいなものなので今回はいったん覚えなくても大丈夫です。

基本は先ほどのように会計ソフトを使って入力すれば問題ありません。

ここからは「より深く簿記を理解したい」という方のみ見てもらえば結構です。

ですが大事な知識なのでさらっとだけでも見てもらえれば
より簿記について知ることができますよ。

単式簿記

簿記には2種類の付け方があります。

  • 簡単に記帳できる単式簿記(簡易簿記とも呼ばれます)
  • 記帳が複雑で難しい複式簿記

これだけを見ると「簡単な単式簿記のほうがいいな」と思うかもしれませんが、
単式簿記で記録した場合、65万円の青色申告控除は受けられません

控除なしの白色申告か、控除10万円の青色申告のみです。

65万円の控除を受ける青色申告者は必ず複式簿記にしなければいけません。

単式簿記というのは一言でいうと「銀行通帳」のような書き方の簿記です。

このように大変シンプルな記帳方法です。

小学生でもわかるような内容ですね。

お金が減った。

お金が増えた。

残りはいくら。

この誰でも簡単に付けられるような内容でOKとするのが単式簿記です。

この場合、会計ソフトを使ったり、税理士に相談することなく、
大学ノートがあれば誰でも簡単にできるでしょう。

複式簿記

それに対して複式簿記になると一気に「?」が増えます。

先ほどあったような支出や収入がなくなり、
先ほどもちょっとだけ解説しましたが、「貸方」「借方」という項目が増えました。

金額欄も2つになりましたね。
この金額欄が2つあるのは気にしなくて大丈夫です。

フォーマットによっては1つしかない場合があります。

2つあってもその金額は絶対にイコールなので1つでも2つでも意味は変わりません。

この複式簿記最大の特徴は「貸方・借方」という
2つの立場に立って考える記帳方法ということです。

ここに「勘定科目(かんじょうかもく)」というお金や商品に絡んだ「理由」を入力します。

先ほどの単式簿記の場合はあくまで
「自分のお金が減ったか増えたか」という1つの立場での記帳です。

しかし複式簿記は「どこからどこに」「どういう風にお金が流れたか」。
お金や物の移動があった側と、移動した側、2つの側面から記帳します。

例えば単式簿記の場合は

「商品を仕入れたのでお金が減った」

「仕入れたものが売れてお金が入ってきた」

とだけ記載しましたよね?

これが複式簿記だと

「仕入れをクレジットカードで払った(引き落としは後日)」

「仕入れのクレジットカードの代金が引き落とされた」

「仕入れた商品が売れた(お金は後日)」

「仕入れた商品のお金が実際に入ってきた」

と、細かくお金の流れや動きを入力します。

これによってより深くお金の流れを見ることができるようになります。

「貸方と借方」という二つの立場で細かくお金の流れを入力する、と覚えてください。

現金主義

次は簿記をするときの記帳のタイミングです。

現金主義と発生主義があります。

現金主義というのは帳簿を付ける際に「実際のお金の流れだけを記帳する」方式です。

せどりでいえば実際に商品を買った時に支払ったお金や、
商品が売れたお金が口座に入ってきたときだけ記帳する方法です。

「○月○日に現金1000円で商品を仕入れた」

「○月31日にクレジットの引き落としで40000円引かれた」

「○月○日に口座に先月の売り上げ分500000円入ってきた」

これが現金主義です。
実際に口座に入ってきた現金だけを漏れのないようにつける記帳方法です。

先ほどの単式簿記に似ていますね。
こちらも銀行の通帳のような記帳をイメージするとわかりやすいと思います。

発生主義

実際のお金の流れを追う現金主義に対して、
発生主義は「お金の損益が確定した時点で記帳する方法」です。

例えば、商品が売れた時。

先ほどの現金主義の場合は
「○月○日に口座に10,000円入ってきた」
と記帳しましたね。

この中には口座に入金されるまでに売れた商品が多数含まれています。
INとOUTだけ記帳する「子供のお小遣い帳」「銀行通帳」と同じ感覚です。

対して発生主義では

「○月○日に商品Aが2500円で売れた」

「○月○日に商品Bが2500円で売れた」

「○月○日に商品Cが2500円で売れた」

「○月○日に商品Dが2500円で売れた」

と記帳していくのです。

でもAmazonやメルカリでも売れた時点では現金が入ってきませんよね。

お金が入ってきた、入ってきていない、ではなく、
いつ、何が売れて損益がいくら確定したかどうかを記帳していくのです。

先ほどの会計ソフト入力例の1.2を思い出してください。

Amazonから実際にお金が振り込まれていなくても、
損益が確定した時点で入力しましたよね?

あのように

  • 入金や支払いが決定した時点で記帳
  • 入金や報酬が実際にされた時点で記帳

と2回記帳します。

発生主義の複式簿記が正解

このあたりで頭が混乱してくる人がいると思いますが、結論はシンプルです。

65万円の青色申告を受けるには「発生主義の複式簿記」しか選択肢はありません。

事業をやる以上受けられる控除はすべて受けるべきですし、
そうなると65万円の控除を受けない理由はないですよね。

そして控除を受けるためには発生主義の複式簿記による記帳を行わなければいけないのです。

さて、ここまで読んで気づいた人もいるのではないでしょうか。

そうです、会計ソフトで入力すれば自動的に発生主義の複式簿記になるんです。

わざわざ貸方や借方を理解したり単語一つ一つの意味合いを理解しなくても
会計ソフトを利用するだけで簿記はできます。

会計ソフトを利用して初年度から青色申告で65万円の控除を受けることができれば
後から青色申告を覚えるよりずっと楽ですし、お得です。

極端な話、10年間控除無しで白色申告をした場合、
650万円分、余計な税金を支払うことになります。

青色申告は他の節税方法も使えるようになるので実質もっと大きな違いが出てきます。

まとめ

せどりを本格的にやるなら
最初から65万円の控除が受けられる「青色申告」で確定申告を行いましょう。

そのためには「発生主義で複式簿記」による記帳をする必要がありますが、
会計ソフトを使うことで誰でも比較的簡単に簿記ができるようになります。

せどりで使う勘定科目はそこまで多くありません。

一回覚えてしまえばそれほど苦労することなく帳簿付けできるでしょう。

どうしてもわからない場合はその都度調べるか、
税理士さんに相談してアドバイスをもらえばきっと解決すると思います。

簿記は非常に難解で難しいものです。

本格的に教えようとすると記事が5記事あっても10記事あっても足りません。

大きな控除をスムーズに受けられるよう
会計ソフトを使って手軽に、そしてしっかりと日々の事業を記録しましょう。

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