せどりをしていると、個人事業主、法人事業主のどちらの場合でも、
様々な税金を支払う必要があります。
「税金の支払いは現金で」と考えている人も少なくないと思います。
しかし、税金の中にはクレジットカードで払える種類の税金もあります。
税金のクレジットカード払いには様々なメリットがあります。
この記事では、税金をクレジットカードで払う方法、払える税金の種類、
手数料とポイント還元率、税金を分割払いする方法などについて詳しく紹介します。
クレジットカードで税金を払うメリットは?
引用元:https://www.rakuten-card.co.jp/
税金を現金で支払った場合、通常は「一括払い」のみとなります。
しかし、税金をクレジットカードで支払った場合、
主に以下のメリットが考えられます。
- 税金の支払いまで日数の猶予がある
- 税金の分割払いができる
- 税金の支払いがいつでもできる
- クレジットカードのポイントが還元される
税金をクレジットカードで払うメリット・支払いまで日数の猶予がある
税金をクレジットカードで払う場合、手持ちの現金がなくても支払が可能です。
実際に支払が発生するのは「クレジットカードの引き落とし日」になります。
例えば、税金の支払い期日が今月末、クレジットカードの支払日が翌月末だった場合、
実際に税金を支払う日にちを約1ヶ月間先送りすることが可能になります。
「今月は金銭的に苦しいけど税金を支払わないと延滞金が発生してしまう」、
このような場合にはクレジットカード払いは役立つ税金の支払方法と言えるでしょう。
税金をクレジットカードで払うメリット・分割払いができる
税金を現金で支払う場合は一括払いが原則となっています。
税金をクレジットカードで支払った場合は、
一括払い・分割払い(リボ払い)を選択することが可能です。
分割支払が可能な回数は以下の通りです。
- 3回
- 5回
- 6回
- 10回
- 12回
- リボ払い(クレジットカードの種類による)
税金を支払う自治体によっては、
支払手続き時に一括払いしか選択できない場合もあります。
そのような場合でも、支払手続後にカード会社で支払方法を変更することで、
「分割払い」、「リボ払い」に変更することが可能です。
税金をクレジットカードで払うメリット・支払がいつでもできる
税金を現金で支払う場合、銀行や郵便局、コンビニなど、
支払が可能な店舗に出向いて払う必要があります。
また、税金を支払うための「納付書」と一緒に現金を持ち歩く必要があります。
支払う税金の金額が大きい場合、
現金を持ち歩くリスクも発生し、防犯上も好ましくありません。
税金をクレジットカードで払う場合、ネットに接続できる環境があれば、
24時間いつでもどこでも支払いが可能です。
現金を引き出す労力、支払のために移動する時間も省くことができるため、
持ち歩くリスクが無くなるだけでなく、時間の節約にもなります。
税金をクレジットカードで払うメリット・ポイントが還元される
多くのクレジットカードでは、
利用額に応じてポイントが還元されます。
税金の支払は高額になる場合が多いため、
クレジットカード払いはまとめてポイントを稼げるチャンスと言えるでしょう。
クレジットカードで払える税金の種類は?
引用元:https://kokugo.jitenon.jp/word/p23488
税金の種類は、大別すると、国に納付する「国税」、
自身が居住している地域の自治体に納付する「地方税」の2種類あります。
「国税」は税務署が管轄し、
クレジットカードで支払う場合も全国で同じルールが適用されます。
「地方税」をクレジットカードで支払う場合、
各自治体によって対応が異なります。
支払が可能な地方税の内容は、
各自治体の支払専用WEBサイトなどで確認する必要があります。
クレジットカードで支払できる国税の種類
クレジットカードで支払が可能な国税は以下の通りです。
以下の税金に加えて、「加算税」、「延滞税」の支払も可能です。
- 申告所得税及び復興特別所得税
- 消費税及び地方消費税
- 法人税(連結納税を含む)
- 地方法人税(連結納税を含む)
- 相続税
- 贈与税
- 源泉所得税及び復興特別所得税
- 源泉所得税
- 申告所得税
- 復興特別法人税(連結納税を含む)
- 消費税
- 酒税
- たばこ税
- たばこ税及びたばこ特別税
- 石油税
- 石油石炭税
- 電源開発促進税
- 揮発油税及び地方道路税
- 揮発油税及び地方揮発油税
- 石油ガス税
- 航空機燃料税
- 登録免許税(告知分のみ)
- 自動車重量税(告知分のみ)
- 印紙税
詳細は国税庁のクレジットカードお支払いサイトをご覧下さい。
国税をクレジットカードで支払う場合の利用可能額は1,000万円未満(決済手数料を含む)まで、
克つクレジットカードの利用可能枠以下の金額までとなっています。
クレジットカードで支払できる地方税の種類
クレジットカードで支払が可能な地方税は各自治体により異なっています。
東京都を例にすると、クレジットカードで支払可能な主な地方税は以下の通りです。
- 自動車税種別割、自動車税
- 固定資産税・都市計画税(23区内のみ、口座振替中の税金を除く)
- 固定資産税(償却資産)(23区内のみ、口座振替中の税金を除く)
- 個人事業税
- 不動産取得税
地方税をクレジットカードで支払う場合の利用限度額は自治体により異なっていますが、
最大で100万円未満までとなっている自治体がほとんどのようです。
利用限度額に関しては、
自身が納付する自治体の支払い用WEBサイトなどで確認するようにしましょう。
クレジットカードで税金を払う方法は?
税金をクレジットカードで支払う場合、国税と地方税では手続が異なります。
それぞれの支払方法を説明します。
クレジットカードで国税を支払う方法
引用元:https://kokuzei.noufu.jp/
クレジットカードで国税を支払う場合は、
国税庁の納税専用サイト「国税クレジットカードお支払いサイト」にアクセスします。
「ご利用に当たっての注意事項」の内容を確認し、
「上記の注意事項を確認しました」のチェックボックスにチェックを入れます。
決済手数料の試算用フォームに納付税額を入力すると、決済手数料の試算が可能です。
引用元:https://kokuzei.noufu.jp/
納付可能な国税の種類が記載されています。
確認後、ページ最下部にある「同意」ボタンをクリックします。
引用元:https://kokuzei.noufu.jp/
利用者情報と納付する国税の入力画面になります。
氏名や住所などの個人情報、納付する税務署、国税の種類を選択します。
納付する国税の種類によって、追加の入力項目がありますので注意が必要です。
入力内容を確認後、「次へ」をクリックします。
引用元:https://kokuzei.noufu.jp/
入力内容に問題がなければ次の画面に進みます。
クレジットカード情報とメールアドレス、支払方法を入力後、「次へ」をクリックします。
引用元:https://kokuzei.noufu.jp/
国税の支払いで利用可能なクレジットカードの種類は以下の通りです。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
- TS CUBIC CARD
入力内容を再度確認後、問題がなければ「納付」をクリックして手続完了です。
引用元:https://kokuzei.noufu.jp/
クレジットカードで地方税を支払う方法
クレジットカードで地方税を支払う場合には、以下の2つの方法があります。
- PCやスマートフォンから専用サイトにアクセスして支払う
- スマホアプリを利用して支払う
専用サイトで支払う
各自治体が用意している地方税の納税専用サイトから支払手続を行います。
「○○市 住民税 クレジットカード払い」などのキーワードで検索すると、
各自治体の地方税支払い専用サイトを見つけることができます。
ここでは、例として東京都の都税をクレジットカードで支払う場合の方法を説明します。
「都税クレジットカードお支払いサイト」にアクセスします。
引用元:https://zei.metro.tokyo.lg.jp/
支払手続を行う前に、ページの内容を確認します。
ページ中程にある決済手数料の試算フォームに入力することで、
クレジットカードで納付した場合の決済手数料を試算することができます。
引用元:https://zei.metro.tokyo.lg.jp/
入力した内容を確認したら、
ページ最下部にある「上記注意事項を確認しました」にチェックを入れ、
「同意して次へ」をクリックします。
引用元:https://zei.metro.tokyo.lg.jp/
納付情報を入力します。
引用元:https://zei.metro.tokyo.lg.jp/input
※「納付番号」、「確認番号」、「納付区分」は「納付書」に記載されています。
引用元:https://zei.metro.tokyo.lg.jp/input
納付情報を入力したら、ページ最下部にある「確認して次へ」をクリックします。
引用元:https://zei.metro.tokyo.lg.jp/input
次の画面でクレジットカード情報を入力します。
この後の流れは国税をクレジットカードで支払う場合と同様です。
都税の支払いで利用可能なクレジットカードの種類は以下の通りです。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
- TS CUBIC CARD
納税する自治体によって、使用可能なクレジットカードの種類は異なります。
事前に各自治体の納税専用サイトで確認するようにしましょう。
スマホアプリで支払う
引用元:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.bc_pay.mobile_regi.android&hl=ja&gl=US
スマホアプリの「モバイルレジ」を利用すれば、
納付書に記載されているコンビニ支払い用のバーコードをスマホのカメラでスキャンして、
地方税の支払いを行うことができます。
モバイルレジアプリを利用すれば、クレジットカードだけでなく、
インターネットバンキングを利用して税金を支払うことも可能です。
クレジットカードで税金を払った場合の手数料は?
引用元:https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=%E6%89%8B%E6%95%B0%E6%96%99
クレジットカードで税金を支払う場合の手数料は、
国税、地方税、各自治体により異なります、
クレジットカードで国税を支払う場合の手数料
クレジットカードで国税を支払う場合の手数料は以下の通りです。
引用元:https://kokuzei.noufu.jp/jpn/
上記の表以上の税金をクレジットカードで支払う場合、
1万円を超える毎に73円〜74円が決済手数料として加算されます。
フォームに入力することで、決済手数料の試算が可能です。
国税10万円をクレジットカードで支払った場合の決済手数料は836円となります。
クレジットカードで地方税を支払う場合の手数料
クレジットカードで地方税を支払う場合の手数料は以下の通りです。
下の画像は都税をクレジットカードで支払う場合の手数料です。
引用元:https://zei.metro.tokyo.lg.jp/
上記の表以上の税金をクレジットカードで支払う場合、
1万円を超える毎に73円が決済手数料として加算されます。
フォームに入力することで、決済手数料の試算が可能です。
都税10万円をクレジットカードで支払った場合の決済手数料は803円となります。
地方税の決済手数料は自治体により異なるため、
実際の決済手数料は各自治体の支払専用サイトで確認する必要があります。
クレジットカードで税金を払う場合の注意点は?
引用元:https://heya-salo.com/pages/Attention
税金をクレジットカードで支払う場合の主な注意点は以下の通りです。
- 決済手数料が発生する
- 領収書が発行されない
- 利用可能額がある
- 自治体によりクレジットカード払いができない
- 手続きの取り消しや変更ができない
税金をクレジットカードで払う場合の注意点・決済手数料が発生する
どのようなクレジットカードで税金を支払った場合でも、
国や自治体が定めている決済手数料が発生します。
ただし、クレジットカードのポイント還元率が1%だった場合、
手数料よりポイント還元率の方が大きくなります。
例として、10万円の国税をクレジットカードで支払った場合、
決済手数料は836円となります。
クレジットカードのポイント還元率が1%だった場合には、
1,000ポイント還元されるため、実質的には節税となる可能性があります。
ただし、クレジットカードの利用手数料が発生する可能性もあるため注意が必要です。
税金をクレジットカードで払う場合の注意点・領収書が発行されない
クレジットカードで税金を支払った場合、
国税、地方税に関係なく領収書が発行されません。
納付の履歴に関しては、
クレジットカードの利用明細で確認することが可能です。
領収書は発行されませんが、「納税証明書」に関しては、
各自治体の納税窓口で申請することで発行が可能です。
ただし、納税証明書の発行までには、
ある程度の日数が必要なので注意が必要です。
納税証明書が必要な場合は、事前に各自治体の納税専用サイトなどで、
納税証明書の発行日数を確認しておいた方が良いでしょう。
税金をクレジットカードで払う場合の注意点・利用可能額がある
クレジットカードで払える税金の限度額は決まっています。
- 国税の場合:1,000万円未満(決済手数料含む)
- 地方税の場合:100万円未満(決済手数料含む)各自治体により異なる
上記の金額以下の場合でも、
クレジットカードの利用限度額以上の税金は支払いできませんので注意が必要です。
税金をクレジットカードで支払う場合の注意点・自治体により対応が異なる
地方税の種類によっては、各自治体によりクレジットカード払いができない場合もあります。
事前に支払いする自治体のお支払い専用サイトなどで確認する必要があります。
税金をクレジットカードで支払う場合の注意点・手続きの変更や取消しは不可
クレジットカードで税金の支払い手続きを済ませてしまうと、
手続き終了後は取り消しや変更はできないので十分注意が必要です。
万が一、入金額を間違えるなどして税金の過払いが発生した場合には、
「還付手続き」を行うことで、払いすぎた税金を還付してもらうことは可能です。
その場合でも、「決済手数料」に関しては返金されませんので注意が必要です。
まとめ
税金をクレジットカードで支払う主なメリットは以下の通りです。
- 支払までの日数に余裕がある
- 分割払いができる
- 24時間365日いつでもどこでも支払ができる
- クレジットカードのポイントが還元される
税金をクレジットカードで支払った場合、
決済手数料よりポイント還元率の高いカードを利用すれば、
実質的に節税が可能となる可能性が高くなります。
また、税金を支払うために現金を持ち歩く必要もないため、
時間の節約になるだけでなく、防犯上も安心感が高いと言えるでしょう。
クレジットカードで納税可能な税金の内容を良く理解した上で、
賢く税金のクレジットカード払いを利用してみてはいかがでしょうか。
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