昨年よりAmazonではアカウントの取締りがさらに厳しくなる傾向にあり、真贋調査が来たという報告も増えています。
Amazonで販売する限り、誰しも真贋調査の対象になる可能性はあります。
真贋調査は対応を間違えればアカウント閉鎖にも追い込まれる厳しいもの。
今回の記事では真贋調査の対策を徹底解説します。
予め正しい対策を頭に入れておけばいざという時に慌てずに済みますよ!
真贋調査(しんがんちょうさ)とは
真贋調査は「しんがんちょうさ」と読みます。
普段は使う機会の少ない言葉ですね。
真贋とは「本物か偽物か」という意味。
なので、真贋調査は「本物か偽物かを調査する」という意味になります。
真贋調査はAmazonからのメールで始まる
▼Amazonの真贋調査が入ると、概ね以下のようなメールが届きます。
平素はAmazon.co.jpをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび購入者より寄せられたご連絡を調査した結果に基づき、出品を一部キャンセルさせていただきました。
出品キャンセルを行った商品は、本メールの末尾に記載されております。
出品の再開をご希望の場合は、本メールに返信するかたちで改善計画をご提出いただけますようお願い申し上げます。
— 申し立ての原因となった問題
— 問題解決の対応と再発防止策問題の種類に「商品の真贋に関するご連絡」が含まれている場合には、以下の情報もご提出ください。
— 仕入れ先発行の、発行日から365日以内の請求書または領収書の写し。当該期間の販売数量が記載されたものに限ります。
— 名前、電話番号、住所、ウェブサイトを含む仕入れ先の連絡先情報.pdf、.jpg、.png、.gifのいずれかの形式でお送りください。書類の確認のため、仕入れ先に連絡させていただく場合があります。価格情報は書類から削除してもかまいませんが、その他の情報は確認できるようにしてください。当サイトではお客様情報の機密性維持に常に努めております。
ご提出いただいた情報をもとに審査を行い、出品再開の可否を判断させていただきます。出品した商品について再度問題が発生した場合、Amazon.co.jpの出品アカウントを停止させていただく場合があります。
Amazonから真贋調査が届くということは、「あなたの出品した商品は偽物じゃないですか?」と疑われているわけです。
なので、本物であると証明することが必要になってきます。
真贋調査が行われる原因は?
真贋調査が行われる原因には大きく分けて購入者からAmazonへ連絡が入った場合と、メーカーからAmazonへ連絡が入った場合があります。
それぞれのパターンについて解説します。
購入者のクレームや返品理由
購入者からAmazonへ連絡が入るのは多くの場合はクレームですが、返品に添えられた理由によるケースもあります。
クレームや返品理由は多くの場合、
- 箱が無い
- 付属品が無い
- パッケージが違う
など、商品詳細ページの商品説明や画像と届いた商品の状態が違うことによります。
箱が無かったり付属品の無い商品はそもそもAmazonの規約上新品としては出品できません。また、当然ですがあきらかな偽物が届いたりした場合は一発で真贋調査が入ります。
メーカーからAmazonへクレーム
あと一つの原因はメーカーからのクレームです。
ショップサイト等からの仕入れの場合、メーカーから「こんな業者に販売を許可した覚えはないぞ」というクレームが入る場合があります。
メーカーからのクレームはまず販売者自身に入ることもあります。
そのようなメールが届いたらすぐに出品を引下げることで真贋調査はまぬがれます。
しかしそのメールに気づかなかったらAmazonに直接クレームが入ります。
また、最初から販売者を通り越してAmazonにクレームを入れらることも。
そんな場合にはAmazonから真贋調査が届くこととなります。
真贋調査の対策
真贋調査の対策は「こうすれば絶対OK!」というものではありません。
個々に事情は違ってきますし、Amazonの担当者によっても若干の違いはあるようです。
ここでは最も有効性が高いと思われる方法について解説したいと思います。
Amazonの真贋調査では仕入れ先からの請求書・領収書の提出が必要となります。
時々「レシートではだめなんでしょうか?」という質問を受けますが、レシートでは正規品であることの証明にはなりません。
必ず請求書・領収書を用意するようにしましょう。
真贋調査対策は、メーカーや問屋から仕入れたのか、ECサイトから仕入れたのか、それともヤフオクやフリマアプリ(サイト)から仕入れたのかで違ってきます。
では、それぞれの仕入れ先ごとに対策を解説しましょう。
メーカー・問屋から仕入れた
メーカーや問屋から仕入れた場合は、比較的簡単に対策が取れます。
仕入れ時に普段から受け取っている請求書と領収書があればそのまま提出すればOKです。
もし無い場合は、発行してもらいましょう。
楽天・ヤフーショッピング等のECサイトから仕入れた
ECサイトから仕入れた場合、購入履歴のスクリーンショットではNGです。
レシート同様、正規品であることの証明にはなりません。
ECサイトから仕入れを行ったら、普段から請求書や領収書を保管しておくようにすることが大切です。
もし無い場合は、仕入れ先ショップに発行してもらいましょう。
Amazonに提出する際は、請求書・領収書とともに仕入れ先のURLも添えると良いようです。
ヤフオク・フリマアプリ(サイト)から仕入れた
ヤフオクやフリマから仕入れた場合は請求書や領収書が無いので、仕入れた相手に発行してもらうよう申し入れましょう。
万一発行を断られた場合は、氏名・住所・電話番号などの必要な情報を販売者から聞いて、自身で作成することも可能です。
但しその場合は必ず販売者の了解を取るようにしてください。
ヤフオクやフリマから仕入れた場合の裏技としては、同じ商品をECサイトや公式ショップから購入して、その請求書と領収書を使うといった方法でクリアしている人もいますね。
再発防止、改善計画の提出
これまで解説したような対策を取っても、さらに再発防止策や改善計画の提出をAmazonから求められる場合があります。
▼一例としては Amazonからこのようなメールが届きます。
今回発生させた規約違反の内容:
今回発生させた規約違反の原因:
同じ違反を起こさないための具体的な改善策:
改善策を実施した場合の効果:
改善策の実施期日:○年○月○日までに実施
改善策の効果が見込まれる時期:○年○月
改善策実施責任者氏名:
*チェックを入れてご提出ください。
( )マーケットプレイス参加規約、及び出品規約のページを確認し、理解いたしました。
( )本業務改善報告書の内容について虚偽がないことを確認いたしました。
このようなメールが届いたら、
- 今回の規約違反の内容と原因をしっかりと理解している
- 深く反省しており、二度と繰り返さない意思がある
- 問題解決に向けて真摯に取り組んでいる姿勢
- 具体的に改善策を考えて取り組んでいる
- 効果はすでに現われている
これらがしっかりとAmazon担当者に伝わるよう、文章を練って返答を書いてください。
真面目にとりくんでいても真贋調査が入る可能性はあります。
もちろんですが、今後も入る可能性があります。
その時のために、重要資料として保存しておくことを忘れずに。
真贋調査の危険性が高い商品とは?
ここまで、真贋調査の対策について解説してきました。
当然ですが真贋調査の対象になることは出来る限り避けたいものです。
では、真贋調査の対象になる危険性が高い商品とはどんな商品なのでしょう?
例えば以下のような場合、真贋調査の対象になりやすいようです。
- 家電
- 偽物が多い商品
- 品質が良くない商品
- 書類を準備できない
- ゲーム機 など
家電はあるべき保証書がついていなかったり、保証書の期限が切れているなどです。
Amazonはここ数年保証について非常に厳しくなっているので注意が必要ですね。
偽物が多い商品や品質が良くない商品については、評価を見るとある程度目星がつきます。
全体に評価が低い商品は仕入れるべきではありません。
書類を準備できないというのは、個人から仕入れた商品であることが多いですね。
そもそもAmazonでは個人(個人事業主を除く)から仕入れた商品は新品として販売することが禁止されています。
請求書・領収書を発行してもらうことでアカウント停止は免れることもありますが、規約は守る方が当然ながら安全です。
ゲーム機は真贋調査の定番のようです。Amazonの注目度も高いようなので信頼できる業者からしいれるようにしましょう。
最後に、メーカーからのクレームが入る可能性の高い商品の見分け方を説明します。
皆さん商品を仕入れる際にモノレートを確認すると思います。
その時、出品者の推移を見ると、大勢いたはずの出品者がある時いきなりゼロになっているのを見かけたことはありませんか?
そういう商品は要注意だといえます。
メーカーからのクレームで出品者が一気に撤退した可能性があるからです。
▼例えばこういった商品ですね
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Amazonでせどり転売を続ける限り、真贋調査はまぬがれません。
しかし対応さえ間違わなければ最悪の事態は回避できるので、落ち着いて行動することが大切です。
あとは日頃から請求書や領収書は保管しておくこと。
そして当然ですが、Amazonの規約は厳守すること。
健全な運営を行っていれば真贋調査が入ることを最小限にとどめられますし、万一の時も堂々と対応できます。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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